中川楼(水戸/うなぎ)創業200年変わらぬ心意気と進化する味わいが老舗の矜持

「蒲焼定食」。使用するうなぎは蒸しが安定しやすい生後1年以内の新仔

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、水戸市にあるうなぎ店『中川楼』です。 ※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています…

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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、水戸市にあるうなぎ店『中川楼』です。

※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています

皮目と脂身のなめらかさはまるで絹のよう

戸をくぐった瞬間にハレの気分を感じる。廊下に生けられた花や目に美しい器、仲居さんの温かい声かけがそんな気持ちにさせるのだろう。同店は1822年創業。江戸時代より続く水戸随一の老舗うなぎ割烹だ。

蒲焼定食 4840円

『中川楼』蒲焼定食4840円。使用するうなぎは蒸しが安定しやすい生後1年以内の新仔。じっくり蒸し時間を取り、皮目を長めにあぶることで雑味が一切ないシルキーな食感に仕上がる。タレはあっさり軽め

職人の手で丁寧に焼かれたうなぎは香ばしくもっちりとした食感。皮目と脂身のなめらかさはまるで絹のよう。うなぎの皮をこんなに美味しいと思ったのは初めてだ。ここまでに仕上げるのに相当な手間隙をかけているはずだが、あえてそれを誇るようなことはない。

「美味しいと食べてもらうのが一番うれしい」と板長の川上さんははにかむ。その軸にあるのはお客が求める味。「街の人に育ててもらった」と語る6代目女将は、継ぎ足し受け継がれてきたタレでさえもその時代に求められる味に合わせて変化させてきたと言う。実るほど頭を垂れる稲穂かな。長く愛される秘訣は味わいだけではない。

『中川楼』

[住所]茨城県水戸市泉町3-5-6
[電話]029-231-3318
[営業時間]11時~22時(LO)
[休日]不定休
[交通]JR常磐線ほか水戸駅北口から徒歩25分、駅からバスに乗車「泉町三丁目」下車すぐ

撮影/小澤晶子、取材/藤沢緑彩

※2022年8月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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