全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、神奈川・横浜中華街の中華料理店『菜香新館』です。
※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。
ふたつの秀逸な焼売は本場の点心師のなせる技
ひとつ、またひとつと老舗が消えゆく中華街で、連日多くのお客で賑わう老舗があるのはうれしいこと。
初代の店から数えて70年以上の歴史を持つここは、平日昼間でも並んで待つほどの人気店だ。80年代には飲茶を日本に紹介し、香港の点心師が作る本場の点心が有名となった。
店が大きくなっても初代の志を受け継ぎ、手抜きのない手作りの味を守り続けている。焼売を含む点心は、30年に渡って勤める陳さんを筆頭に10人のお抱え点心師が腕を振るう。
焼売は2種類。貝柱を加えた豚肉焼売は皮が薄く、肉の旨みはしっかり感じさせるがすっきりと端正な味わいだ。
干し貝柱入り国産豚の手包みしゅうまい(2個)420円、しいたけしゅうまい(2個)620円
個人的には、このバランスこそ焼売に求めたいもの。肉厚のどんこをキャップのようにかぶせた変わり種は、上品なダシを効かせたあんがかかっていてこれまた旨い。他にも腸粉や鶏のもみじの蒸篭蒸しなど、香港好きが手を叩いて喜ぶメニューも多彩で、変わらず愛され続ける老舗の魅力をしみじみ感じられるのだ。
[住所]神奈川県横浜市中区山下町192
[電話]045-664-3155(代表)
[営業時間]11時半~15時半(15時LO)、17時~21時半(20時半LO)、土・日・祝11時~21時半(20時半LO)
[休日]火
[交通]みなとみらい線元町・中華街駅2番出口から徒歩3分
撮影/貝塚隆、取材/岡本ジュン
※2022年9月号発売時点の情報です。
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