【おせちもいいけど名店カレーをね】(後編)博多や湘南の超人気店の味をリアルに再現、箱ごと温めるお手軽商品も

前編・後編で試した名店グルメカレーが勢ぞろい。いづれもレトルトとは思えない再現度だった (上段左から)湘南ドライカレー/珊瑚礁、えび出汁スープチキンカレー/奥芝商店、ビーフルンダン/馬来風光美食(下段左から)<チキン>スリランカカリー/不思議香菜ツナパハ、グリーンカレー/マンゴツリー、もうやんカレービーフ/もうやんカレー

双璧をなす大手「エスビー食品」も黙っていない。全国各地の9店舗のレトルトカレーを噂の名店シリーズとして展開。しかも価格は1個税込みで356円と同じくコスパよし。普段は行けない人気店のあの味を自宅で楽しめると人気だ。もちろ…

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グルメ名店カレーはスーパーやコンビニで手に入る大手メーカーからも。手ごろな価格でいつでも手に入るのに、このクオリティはすごい。なかでも注目なのは元祖「おせちもいいけどカレーもね」のCMコピーでおなじみの「ハウス食品」の選ばれし人気店シリーズだ。現在全国各地の10店舗の人気メニューを展開しているこのシリーズは300円台(オープン価格)と価格もお手頃。しかもさすが大手。それぞれのお店との開発秘話などをまとめたサイトもあり、訪れたことのない名店でも、作り手の思いやこだわりを深く知り、味わうことができるのだ。

芳醇チキンカレー/SPICY CURRY魯珈(ろか)@大久保

レトルトカレーの王道、ハウス食品が本気になった食べログ百名店シリーズはコンビニでも入手可

東京・大久保の名店、「SPICY CURRY魯珈(ろか)」は、私が何度トライしても並ぶことさえできなかった人気店。開店前から行列し、整理券がすぐになくなってしまうのだ。私も未体験で、今回、唯一「再現度」を想像でしか語れないのだが、開発秘話のサイトを読むと、お店のコンセプトやこだわりが伝わり、よりありがたみが増してくるのだ。

行列しても食べられない超人気店、SPICY CURRY魯珈の芳醇チキンカレー 329円(参考価格)

芳醇チキンカレーは計算されたスパイスの複雑さだけでなく、玉ねぎの甘味やトマトの酸味が奥行きを出し、なんとも幸せな気分に。お店の味を再現するには困難を極めたというが、試行錯誤の末、完成したこの味には齋藤絵里シェフも驚いたそう。さらなる辛さを求めるのならブラックペッパーを、辛さが苦手ならヨーグルトを人さじ加えてマイルドにするなどアレンジ方法もサイトで提案してくれているのもありがたい。いつかこの名店でオリジナルを味わうぞ! と決意。

炒め玉ねぎとトマトの旨味が感じられる奥行きのある味

<チキン>スリランカカリー /不思議香菜(ふしぎこうさい)ツナパハ@天神

この選ばれし名店は食べログとのコラボ企画で、食べログ百名店に選ばれた全国各地の人気店の看板メニューを自宅で食べられるというもの。福岡市天神(てんじん)の人気店「不思議香菜(ふしぎこうさい)ツナパハ」の酸っぱいような甘いような不思議な辛さのスリランカカレーの再現度も見事。旅先の想い出がよみがえり、また博多のお店に訪れたくなった。現在、10店舗が参加しているこのシリーズは、まずレトルトで体験して、いつか実店舗へ行く「予習」にするのもいいかも。

ココナッツミルクが深みを出す博多の名店のスリランカ風カレー

箱を立体的に活用し、空気穴のあるパックを採用しているため、レンジで箱ごと温めることができる。1食300円程度とはコスパも最強。参りました。

博多の名店、不思議香菜ツナパハの<チキン>スリランカカリー 329円(参考価格)

双璧をなす大手「エスビー食品」も黙っていない。全国各地の9店舗のレトルトカレーを噂の名店シリーズとして展開。しかも価格は1個税込みで356円と同じくコスパよし。普段は行けない人気店のあの味を自宅で楽しめると人気だ。もちろんスーパーやコンビニで気軽に買える。

湘南ドライカレー/珊瑚礁@鎌倉・七里ガ浜

筆者一押しの湘南の名店、珊瑚礁の湘南ドライカレー

私の一押しは湘南の名店「珊瑚礁」の湘南ドライカレー。学生時代から好きだった青春のカレーだ。辛さを生クリームでマイルドにした濃厚さは珊瑚礁独特で、本店のある鎌倉市七里ガ浜に行かないと食べられない味だと思っていた。マッシュルームやグリーンピースもかなりの量が入っていてたまらない。南インド料理専門店「エリックサウス」の南インド風、大阪を代表する名店「コロンビア8」のスパイスカレー、東京・神田「マンダラ」のバターチキンカレーなど、カレー好きにはたまらないあのメニューがめじろ押しで、全種類試したくなる。

辛さを生クリームでマイルドにした濃厚さが特徴

まずい。目覚めた世界は想像以上に深い沼だった。おせちもいいけどカレーもね♪なんて言っている場合ではなく、おせち食べるヒマあったらカレーを食せ!なんて叫びになってしまうかも。
みなさん、こんなに身近にあったグルメレトルトカレー沼に、この年末年始に足を踏み入れてみては? 溺れる寸前までハマるかもしれませんが、後悔はさせません…!

文・写真/間庭典子

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