「道の駅 たくみの里」では20種類ものワークショップに挑戦 夏休みの宿題に、お子さんだけでなくパパママも挑戦したいなら(せざるを得ないなら?)、各施設のワークショップに参加してみるのはいかがでしょう。 「カタチに残る想い…
画像ギャラリーレジャーや帰省での利用が多い道の駅が初登録されて、2023年4月で30周年を迎えました。近年はユニークなテーマに特化した施設が増加、そこでしかできない体験を求めて、わざわざ足を運びたくなる魅力にあふれています。夏休み期間中におススメの道の駅を紹介します。「おとながハマる道の駅6選」です。
“千葉県一小さな町”に漲る“腸活”パワー
酷暑が続き、食欲が減退する8月。まずは“腸活”して心身の調子を整えてから街へ繰り出そうと向かったのは、人口5795人(2023年7月時点)と千葉県一少ない神崎町にありながら、年間75万人もの来場者(2021年、千葉県観光企画課調べ)が押し寄せる「道の駅 発酵の里 こうざき」です。
神崎町は江戸時代、付近を流れる利根川の水運により、酒や味噌などの醸造産業が発達。町独自の発酵文化に特化した道の駅は珍しく、話題の“腸活”にもピッタリ、暑さで乱れた食生活の軌道修正に一役買ってくれることでしょう。
地元の特産品のみならず、全国から集められた知られざる食品やオリジナル商品約600種類をも扱う「発酵市場」は必見。日本が誇る発酵の奥深さに魅了されます。
また、実際に発酵の力を取り入れた斬新なメニューが揃うレストランやカフェにも立ち寄りたいところ。麹が持つ不思議なパワーで、いつもの料理がワンランクアップする食卓のヒント満載です
「道の駅 発酵の里 こうざき」
【住所】千葉県神崎町松崎855
【電話】0478-70-1711
【営業時間】「発酵市場」9時~18時/「オリゼ」10時~16時(15時半LO)
「はっこう茶房」9時~17時
【定休日】無休
【交通】圏央道神崎ICからすぐ
まるで植物園!?植木の栽培法から庭造りのアドバイスも
「道の駅 みのりの郷 東金」も、江戸時代から受け継がれてきた伝統の息遣いを感じることができます。ガーデニング愛好家から、庭造りを検討中の本格派まで虜になるのが、「道の駅 みのりの郷 東金」に併設された「緑花木市場」です。
市場のHPによると、東金は、江戸時代から植木のまちとして名高く、大きな植木村を有した武家屋敷では、植木職人によって伝統と技術が脈々と受け継がれてきました。
市場には季節の鉢花や植木のほか、ブームにもなった多肉植物や観葉植物、10メートルほどもあるヤシなど、その品揃えは千葉県下最大級を誇ります。
特筆すべきでは、こちら植木の栽培や剪定、消毒の相談にとどまらず、何と庭造りのサポートまでOK。イメージが湧きやすいよう、施設内の一角に日本庭園風から南国風まで、さまざまなタイプの見本ガーデンが設けられているのも嬉しいポイント。秋からのガーデニングに、早くも心が浮き立ちます。
8月15日(火)まで、全国100種以上のクラフトビールとご当地ポテトチップスが味わえるフェアも開催。広大な緑花木市場を散策したら、グッと喉を潤して涼を感じてみては。
「道の駅 みのりの郷 東金」
【住所】千葉県東金市田間1300-3
【電話】0475-53-3615
【営業時間】9時~18時
【定休日】無休
【交通】千葉東金道路東金ICから10分
市販より安価な植木職人栽培の植木も
約400年もの歴史を持つ植木の里、埼玉県川口市にある「道の駅 川口・あんぎょう」は、「川口緑化センター 樹里安(じゅりあん)」の別称を持ち、巨大な温室がまるで植物園を思わせ人目を惹きます。
センター内外には、草花の苗から地場産の盆栽、人気のレモンやオリーブまでさまざまな植木類が圧巻の品揃え。散策しているだけでも癒されますが、植木鉢や肥料、園芸資材まで豊富にそろっているほか、土日を中心に園芸相談や講習会も開かれているので、ガーデニング入門にも最適です。
地元の植木職人が伝統的な技術を用いて栽培している植木を、市販より安価に購入できます。日常に涼しげなグリーンを上手に取り入れて、暮らしに潤いをプラスしたいですね。
「道の駅 川口・あんぎょう」
【住所】埼玉県川口市安行領家844-2
【電話】048-296-4021
【営業時間】各施設ごとにことなる。公式HPで確認
【定休日】無休※8月中
【交通】東京外環自動車道草加IC(三郷方面)から2分、川口西IC(所沢方面)から5分
素朴なものからオリジナル作品まで益子焼がズラリ
工芸品にふれて審美眼を養うなら、「道の駅 ましこ」へ。目の前に広がるひまわり畑と一体化したような大きなガラス窓と、木のぬくもりあふれる開放的な施設入口には、市内在住の作家らによる益子焼のマグカップがズラリ。益子焼特有の素朴なものから、オリジナル作品まで実用的な1点ものが手頃な値段で購入可能です。
施設内のレストランでは、地元産の米や新鮮野菜を使ったメニューを、益子焼の器でいただけます。こちらからレンタサイクルで、市街地の陶器ショップ巡りもできます。
益子町在住の絵本作家、いわむらかずおさんの「14ひきのシリーズ」40周年を記念して、8月27日(日)まで町内各所にて原画展示や記念グッズ販売なども行われていますので、お子さんと回られていかがでしょう。
「道の駅 ましこ」
【住所】栃木県益子町長堤2271
【電話】0285-72-5530
【営業時間】9時~18時※レストランは公式HPで確認
【定休日】毎月第2火
【交通】北関東自動車道「真岡IC」から20分
「道の駅 たくみの里」では20種類ものワークショップに挑戦
夏休みの宿題に、お子さんだけでなくパパママも挑戦したいなら(せざるを得ないなら?)、各施設のワークショップに参加してみるのはいかがでしょう。
「カタチに残る想い出づくりができる」がコンセプトの「道の駅 たくみの里」は、旧三国街道の宿場町の面影を残す農村にあります。古民家が立ち並ぶ広大なエリアには、陶芸や七宝焼、ガラス工房、そば打ちや染め物など里山の伝統工芸を引き継いだ20以上ものモノ作りを体験できる工房が点在。それぞれの工房ではたくみ=専門の指導員が、昔ながらの技を懇切丁寧に教えてくれますので初心者でも安心。まるで故郷に帰ってきたようなぬくもりの中で、童心に帰って手仕事を夢中で楽しめば、日頃の煩わしさを忘れ、心も整います。
工房は、親子でも楽しめますので、興味のあるワークショップにどんどん挑戦、出来上がったオリジナル商品は、夏の思い出に彩りを添えてくれることでしょう。
「道の駅 たくみの里」
【住所】群馬県みなかみ町須川847
【電話】0278-64-2210
【営業時間】各施設ごとに異なる。詳細は公式HPで確認
【定休日】無休
【交通】関越自動車道月夜野ICから15分
豪勢な食事に温泉三昧、伊豆の海を眺めて極楽気分♪
時には、あれやこれや予定から解放されて、アタマを空っぽに気の向くまま過ごすのこそ、乙なもの。東伊豆の風光明媚な国道135号沿いに、アメリカ西海岸を思わせるカラフルな建物が目をひく「道の駅 伊東マリンタウン」では、何もしない最高の贅沢を存分に味えます。
朝5時から利用できる天然温泉は、露天風呂やサウナのほか、貸切ジャグジーも完備され、海を眺めながら心ゆくまで温泉三昧を満喫できます。さらに、アロマエステや整体で身も心も整えたら、伊東沖の海の幸をふんだんにつかった豪勢な食事をいただきます。施設前から伊東沖をめぐる遊覧船も出航してますので、沖に出てぶらり涼を感じるのもよいでしょう。至れり尽くせりのサービスで心身ともにリフレッシュ、新たな活力が湧いてくることでしょう。
「道の駅 伊東マリンタウン」
【住所】静岡県伊東市湯川571-19
【電話】0557-38-3811
【営業時間】各施設で異なるため、公式HPで確認
【定休日】無休※スパは不定休
【交通】東名高速道路厚木ICより小田原厚木道路、国道135号経由で90分
「道の駅」
一般道路に設置された安全で快適に道路を利用するための道路交通環境の提供と地域の賑わい創出を目的とした施設。沿道地域の特産品などを扱うほか、歴史や暮らしを学べる博物館や体験工房を併設するなど、24時間無料の駐車場やトイレなどの休憩場所にとどまらず、それぞれ趣向を凝らしたサービスを通して観光振興や地域活性につなげている。災害時の広域的な防災拠点としての役割も担う。国土交通省によると、市町村またはそれに代わる公的な団体が設置、各首長からの申請により国交省が登録すると、「道の駅」として名乗ることができる。1993年4月、103駅でスタート。30周年を迎えた2023年の8月4日時点で1209駅が登録されている。
※各施設の営業時間等は、2023年8月末日までの情報です。
文・中島幸恵
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