「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます！その内容は、「お悩み相談」…
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「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます！
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「（理想の）大人とは？」について考え、目指してきた （そしてこれからも目指していく）前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第13回の今回は、進展のない片思いが辛い、という恋愛相談です。
［今回のお悩み］
「告白後も進展のない片思い。気持ちに区切りをつけるにはどうしたらいいですか？」
前田さんのお悩み相談、いつも楽しみに読んでいます！
告白後も進展のない恋はきっぱりと諦めるべきでしょうか？
わたしには1年程片想いしている方がいます。すきな気持ちを伝えたり、数ヶ月前に告白をしましたがそれについての答えはなく、本心はわかりません。
お返事がないということはその方のやさしさでやんわり断っているのかなと思い、気持ちのない人からずっとすきでい続けられるのも迷惑だろうなぁ、、とここ数ヶ月間は諦めようと会うのを控えています。
それでもやっぱりすきな気持ちは変わらなく、「もう諦めなよ！自分に魅力があったならもうどうにかなってるって！」というわたしと、「あまり現実的じゃなくて叶わない恋だとしてもツライ気持ちより何十倍も楽しかったりがんばれる気持ちになれるなら今まで通り会ってもいいじゃん！」というわたしがいます。
もし前田さんが男性の立場だったならどう感じるか、気持ちに区切りをつけるタイミングについての考え方も今後の恋愛の参考にさせて頂きたいです。辛口でお願いします。
（20代・女性・接客業）
辛い恋も、いつかはただの“思い出”と化す
忌憚のない言い方をすれば“脈なし”でしょう。その恋に戒名をつけてお墓を建てて成仏させてあげましょう。
建てたお墓の隣を見てご覧なさい。今や何の未練もないただの思い出と化したお墓が並んでいるでしょう。
その恋もいずれ風化して感情が剥離しただの事実として心に残ることになるのだ。きっと数年後には良い思い出だったと思える時が来るでしょう。
ただ、一片の期待を残すのだとしたら、そこに“現時点では”という言葉を付け足しておきましょうかね。友人だとしても、ふと魅力が垣間見えて恋愛対象として新規参入することだってあるからだ。
叶わない恋でも逆転のチャンスはあるし成功例だって世の中にはある訳で。私だって恋愛対象ではない友人がふとした瞬間に「あれ、恋愛対象としても魅力があるなあ」と気付いたりすることはある。
そんな一面が見れるようになるくらい仲良くなる必要があるのだけれど。逆に、その恋している相手のことを幻滅してしまうような部分が垣間見えて、燃え盛る炎も瞬く間に鎮火する場合だってある。
人間、何がきっかけで対象への感情が変わるかなんて分からないですから。いくらでも可能性はある、とだけ添えておこうと思う。
私がもし彼の立場なのであれば、それこそ脈なしなしだと思う。
まず、こちらはこちらで今は他にやらなければならないタスクを抱えて精一杯な場合など、考えられる色々な理由がある。
恋愛どころではない相手に恋愛関係を強く求めるのは些か自分勝手が過ぎる訳で、こちら側の現状を理解しようとしてもらいたい。
けれど、もしこちら側が心身ともに余裕がある状態で、告白されても答えを濁しているのであれば、まあ想像に容易いけれど、相談者の方を恋愛対象として見ていないだろう。
友達として、人としては好きだけれど、この人と恋愛的にどうなるか想像がつかない人が私には何人かいる。そういう人から急に告白されたとしても、正直困る。
その人との関係は崩したくはないから、きっぱり断るのも忍びないし、だからと言ってOKする訳にもいかないので、空気が悪くならないような方法を模索しなければならないから大変だ。
私が彼の立場ならば、内心はそんなところだろう。
まあ先に記したように、友人から恋愛対象へ認識させる逆転劇があるから、あくまでも“現時点で”の話だけれど。
「諦める」or「諦めない」どちらにしろ決断して行動あるのみ！
脈なしだ、諦めろと言われても尚僅かな可能性があるのであれば後ろ髪を引かれてしまう、とうじうじして挙動を決めかねているのであれば、もう開き直って心の距離を縮めていく努力をするべきだ。
私が脈なしだなんて言ったって、そう簡単には割り切れない人もいるでしょう。
だったらそんな人は行動するしか選択肢はないですよ。残された選択肢は進むのみ。そうなったら話は早い。距離を詰める手段を講じていくのみ。
脳みそなんて単純なもんで、単純に会う頻度が高くなればなるほど好意を持ちやすく、また相手を意識しやすくなるものらしいし。
そもそも恋愛関係なく人として仲良くなれれば楽しいのではないかとも思うけれど、もし相談者の方が「相手と恋愛関係になりたい」という結論を出したのであれば、圧をかけていくしかないでしょうね。
もう恋愛感情を置いておいて、今の関係性を維持して楽しく過ごす、と割り切るのもいいだろう。割り切れるのであれば、だけれど。
何よりも恐れるべきなのは、あーだこーだ考えている間に、恋している相手にパートナーができてしまうことだ。その場合、何よりも心残りになってしまうと思う。魅力的な人であれば、尚更その可能性は高いだろう。
私は告白というものができない。
が故に、自分の中で、アタックする！とも諦めるとも態度を決めかねているうちに相手に彼氏ができてしまうことがある。
もう私のような人間だと、恋は諦めるものだという認識になっているので、告白して振られて傷つくくらいならそれで構わないと自分で納得できるのだけれど、往々にして人間というものは、自分が行動をする前に結論が出ると後悔する生き物だ。
相談者の方も、後悔をするくらいなら行動をする、という思考になってみてもいいのかもしれない。私には出来ない開き直り方だけれど。
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前田裕太（まえだ ゆうた）
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。
