旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:みずな
難易度:★★☆☆☆
京生まれの日本固有種です
みずなはアブラナ科の野菜で、もともとは京野菜。原産国が日本の数少ない野菜のひとつです。そのため、京菜とも呼ばれています。いまではハウス栽培が盛んとなり、1年中出回っている野菜ですが、京都では冬の到来を告げる野菜として古くから親しまれています。出荷量の最盛期は10月~3月となります。
その歴史は古く、平安時代にはすでに食用として栽培されていましたが、長い間、京都周辺でしか栽培されていませんでした。
そのため、関西地区以外ではなかなか手に入らない高価な野菜でしたが、近年、サラダなど生でも美味しく食べられということで人気は全国区に。みずなの栽培も全国区となり、いまではどこでも、安価で手に入る野菜となっています。
現在では、生産量のトップは京都府ではなく、茨城県がトップとなっています。
歯切れのよいシャキシャキとして食感がみずなの大きな魅力。クセのない味わいで、どんな料理との相性も抜群です。
同じ京野菜で、見た目や食感が似ているのが「みぶな」。こちらもアブラナ科の野菜でみずなの仲間。みずなの変異種といわれています。旬の時期もほぼ同じです。
ほかにもさまざまな品種があり、茎は緑色、葉の色が紫色の「むらさきみずな」や茎の色が紫色の「あかみずな」、茎が細く生食向けの「サラダみずな」など、個性的な品種も数多く存在します。
美味しいみずなの見分け方
葉の緑色が鮮やかで茎は真っ白でまっすぐ伸びているのものを。また、葉先がピンとしていてみずみずしいものを選びましょう。
根元が変色しているものや袋に水滴がついているようなものは避けましょう。鮮度が落ちると水分が出てくるためです。
袋に入れたままだと傷みが進んでしまうので、すぐに食べない場合は袋から出して乾燥を防ぐためにペーパータオルや新聞紙に包んでからビニール袋に入れて野菜室で保存しましょう。2~3日程度ならシャキシャキした食感をキープできます。
みずなの注目栄養素
みずなは全体の約90%が水分なので栄養がないといわれていたのですが、実は、さまざまな栄養素が凝縮された優秀野菜であることがわかってきました。
特に、ミネラル類の含有量が多いことは注目ポイントです。
たとえば、余分なナトリウムを体内から排出して血圧の上昇を抑えるサポートをするカリウムの含有量は、野菜のなかでもトップクラス。ほかにも鉄や、カルシウムなど、骨の成長に欠かせない栄養素がたっぷり含まれています。
活性酸素を除去し、免疫力を高める働きをもつビタミンCの含有量も多いため、風邪をひきやすい冬にたくさんとりたい野菜といえます。
ただし、ビタミンCは水に溶け出したり、熱で破壊されてしまうので、ビタミンCをより多くとりたい場合は、生食するか、しゃぶしゃぶのようなサッと加熱するような食べ方をするのがおすすめです。