毎月、各特集の取材に明け暮れる「おとなの週末」ライターたち。その日常をご紹介します!今回は、渡辺高編。蕎麦特集の取材を行っていた10月は、1ヶ月を振り返ってみたら、自分は定食か蕎麦ばかり食べていることが判明。何の役にも立…
画像ギャラリー毎月、各特集の取材に明け暮れる「おとなの週末」ライターたち。その日常をご紹介します!今回は、渡辺高編。蕎麦特集の取材を行っていた10月は、1ヶ月を振り返ってみたら、自分は定食か蕎麦ばかり食べていることが判明。何の役にも立たない日々の記録をどうぞ。
「私の体は定食でできている。血管には蕎麦ツユが流れているの。」(川島なお美さんのオマージュ)
×日:飲み過ぎて記憶をなくした翌日は、一杯のコーヒーと財布の中のレシート確認作業から始まる。昨夜は会社員時代の後輩と大塚『29rotie』から巣鴨『YururiBar』へハシゴし、日本酒をしたたか飲んだ。タクシーの領収書から、後輩をタクシーで送って、そこから自分は歩いて帰ったことを急に思い出す。コーヒーが今日も苦い。
×日:デスクワークは巣鴨に借りているコワーキングの事務所で行うことが多い。原稿が進まない時は近隣を散歩する。つまり、かなりプラプラしている。『一○そば』はその途中での昼ごはんに格好の一軒。
『一○そば』小盛りそば、ゲソ天・春菊天のハーフ 370円
×日:魚を食べるのが上手だと褒めてもらえることが多い。骨でも皮でも、何なら頭でも食べられそうなところは全部食べちゃう。上手というか、アホな食べ方なのでは?と巣鴨『ゆたか食堂』でサバの塩焼きをいただきつつ、気づいた。
『ゆたか食堂』鯖の塩焼き定食 750円
×日:『プルジャダイニング』(巣鴨)でアト(とうもろこしと牛乳で作る主食)の定食で昼ごはん。当店はネパール家庭料理を出す草分けで、だいたいの料理が茶色く、謎の味付け。野菜がたっぷりで、いろんな香りがして、とにかくおいしい。ライターとは思えない雑な表現で失礼します。日記だから。
『プルジャダイニング』とうもろこしの“アト”といろんなタルカリ(おかず) 1650円
×日:地方への出張も多い。この日は仙台に日帰り……のはずだったが、夕方に疲れ果て、急ぎの原稿もあったので、急遽適当なホテルへ入って執筆。一段落ついてぶらりと入った『くろ田』で焼鳥と酎ハイ。そういえば、出張先ではいつも焼鳥を食べている。隣客の方言が最高のBGM。
巣鴨の地元民にほぼ知られていない“コスパ最強”の定食
×日:巣鴨の地元民にもほとんど知られておらず、自分で組み合わせる定食がコスパ最強と一部で噂になっている店がある。雑居ビルの2階で昼だけオープンする『うちごはん まつもと』。手作りなのに安すぎ!
『うちごはん まつもと』の定食(ご飯セット+鮭の切り身と玉子焼き250円、まぐろの生姜煮100円など)700円
×日:蕎麦粉より小麦粉が断然多く配合されている立ち食いそばを散々食べておいてなんだけど、緩やかなグルテンフリー生活だ。ラーメンはほとんど食べないが、米粉の麺はよく食べる。巣鴨と千石の間にあるベトナム料理店『S.E.A.Kitchen』の定食が穏やかな味わいで、副菜の組み合わせも程よい。二日酔いの自分に処方した。
『S.E.A.Kitchen』ブンカセット 950円
×日:音楽フェス「朝霧JAM」へ。野外での生の音楽&お酒は、なぜにこんなに心地いいのか。しかし、いわゆる“フェスめし”ってイマイチですよね、高いし、並ぶし(あ、きっとおいしいのに出合えていないだけでしょう)。ということで、巣鴨名物の『伊勢屋』の豆大福を持参。薄茶といただく。
『伊勢屋』豆大福
×日:自分を知る人からは意外だと言われるが、週の半分はお酒を飲まない。飲みたい時は外でひとりで飲むことが多い。友だちがいないから。場所はたいてい大塚。事務所から歩いてまず巣鴨湯でひとっ風呂。それから居酒屋『江戸一』で白鷹の燗。女将が丹精込めて漬けるお新香が旨い。
×日:事務所では料理家『タナバタキッチン』によるランチ会が時々催される。このワンプレートランチはしみじみおいしく、次のノーベル定食賞は受賞確実だと思っている。定食部門があればの話だが。以上、巣鴨からお届けしました。
『タナバタキッチン』8種のおかずと雑穀米ごはん 1200円
文・撮影/渡辺高
※2023年12月号発売時点の情報です。
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