高級店にチェーン店も シーンで選べる幅広さ 東京駅・八重洲口の正面に、2023年にお目見えした「東京ミッドタウン八重洲」。ショップやオフィス、ホテル、バスターミナル、ビジネス交流の場など、様々な要素を兼ねた複合施設だ。も…
画像ギャラリー「東京ミッドタウン八重洲」が令和5年3月10日にグランドオープンしたことで、八重洲地下街とその先まで楽しみが増えた八重洲エリア。景色が一変し新しくなった部分と、「コレ!」と言いたくなる変わらぬ味の両面から気になる食をお届けします。「東京ミッドタウン八重洲」3階のレストランエリアの中で行くべき店はココだ!
酒好きの理想を具現した店『もと TOKYO』(もと=酒へんに元)
つまみ良し、酒良しの飲んべえの理想郷 扉の奥には隠れ家も
「こんな立ち飲みがあったらいいのに」。そんな酒好きの理想を具現化したような店だ。
まず、つまみがいい。刺身は高級店で味わうそれと同レベルのクオリティだし、定番のポテサラだって香ばしく焼き上げたサバを和えて「そう来るか!」と思える楽しい発見がある。どれもこれも日本酒にピタリと狙いを定めた味わいだ。
しかもひとり酒にもちょうど良い小ポーションで、つまみをあれこれ並べたい食いしん坊にもありがたい。
だし巻き玉子 900円、市田柿バター 600円、焼き鯖のポテトサラダ 500円
そして酒はというと、有名どころから小さな酒蔵のボトルまで日本酒の揃えは約80種。冷蔵庫から好みの酒を選ぶもよし、知識豊富なスタッフに身を委ねるもよし、おもいおもいのひと時を過ごそう。
さらに奥の扉を開ければ隠れ家のような割烹エリアになっており、こちらでは着席で旬を味わうコース(9000円〜)が楽しめる。
[住所]東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲3階
[電話]03-6910-3877
[営業時間]立ち飲みエリア15時〜23時(22時LO)、割烹エリア16時〜23時(22時LO)
[休日]月
[交通]東京駅地下直結(八重洲地下街経由)
スペシャリテは豚肉料理『Aux delices de dodine(オ デリス ド ドディーヌ)』
力強さと遊び心 そんなビストロ料理にワインが進む!
店名は「丸々と太ったおいしいもの」というフランス語の造語だとか。その言葉からイメージするのは……そう、豚だ。
そしてもちろんスペシャリテも豚肉料理。やってきた皿を見て誰しも感嘆の声を上げるはず。ドドンと鎮座するのが背肉のローストで、なんと約400gの豪快なボリュームだ。
高温のオーブンに入れ、休ませてを何度も繰り返し、ゆっくりじわじわと火入れした身を頬張れば、しっとりと柔らか。繊維の奥からあふれてくる肉汁に溺れそうになるほどだ。
香ばしく焼き上げた茨城県産瑞穂の芋豚の背肉のロースト 3388円
実はそんなうれしい驚きは前菜から始まっていて、刺身のツマ状に切ったビーツを乗せたサラダに、サクサク生地を合わせたアジのソテーと、どの皿も素材をシンプルにいかしつつも、そこに遊び心も込めている。骨太な料理を気取らず味わえる、こんなビストロを求めていた!
[住所]東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲3階
[電話]03-6262-7685
[営業時間]11時〜14時LO(料理がなくなり次第終了)、17時〜23時(22時LO)
[休日]施設の休館日に準ずる
[交通]東京駅地下直結(八重洲地下街経由)
ローマの名店が今度は八重洲に『ラ・テラッツァ サバティーニ』
クラシカルなイタリア料理を駅舎の眺めと共に
ローマに本店を構え、日本では青山で1981年から続く『サバティーニ』が今度は八重洲にやってきた。
大きな窓の外に広がるのは東京駅の眺め。さらに外には広々としたテラス席も設置しており開放感も抜群だ。テーブルにはクロスが敷かれ、洗練されたサービスはまさに高級店の風情そのもの。
にも関わらず、コースはランチ2900円〜、ディナーも4900円〜のカジュアルな値段にうれしくなる。また軽めの気分ならば、アラカルトでローマスタイルの薄焼きピッツァとグラスワインで過ごすのもいいだろう。
メインが付くディナーコース 5900円
料理は前菜からメイン、ドルチェまで伝統に軸足を置いており、「国産牛のロースト」に添えられたポルチーニソースの重厚な香りに、ティラミスの濃厚なコクに目を見張るはず。
大人が落ち着いて食事を楽しむにはもってこいの1軒だ。
[住所]東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲3階
[電話]03-6281-9651
[営業時間]11時〜15時半(14時ラストイン)、17時半〜23時(21時ラストイン)
[休日]施設の休館日に準ずる
[交通]東京駅地下直結(八重洲地下街経由)
高級店にチェーン店も シーンで選べる幅広さ
東京駅・八重洲口の正面に、2023年にお目見えした「東京ミッドタウン八重洲」。ショップやオフィス、ホテル、バスターミナル、ビジネス交流の場など、様々な要素を兼ねた複合施設だ。もちろん本誌『おとなの週末』が注目したのが3階に丸ごと設けられたレストランエリア。
和洋中、計12店が軒を連ねており、そのラインナップがバラエティに富んでいる。ひとりあたり数万円という寿司や鉄板焼きといった高級店もあれば、チェーン系居酒屋まで入居していて、接待から日常の飲み会までこのフロアだけでまかなえてしまうのだ。
そんな中で本誌がおすすめしたいのがこの3軒。『もと TOKYO』(もと=酒へんに元)は立ち飲みと割烹を兼ね備えており、0次会から会食まで幅広く使えるし、『Aux delices de dodine』では骨太なビストロ料理を楽しめる。また『サバティーニ』は味はもちろん、東京駅の眺めも最高だ。
撮影/小島昇、取材/菜々山いく子
※2024年1月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。