品書きの木札・お燗・おでん鍋…『上燗屋 富久』は 故郷の温もりを感じる新宿の灯り

おでん(大根 300円、しょうが丸天 450円、 つみれ 450円、豆腐 300円) イワシがたっぷり入ったつみれなどツユが染みた種は上品な味

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・新宿3丁目の居酒屋『上燗屋 富久』です。 先代の味わいを受け継ぐやさしいおでん 人混みで故郷の親友を見つけたような安心感。「富久」…

画像ギャラリー

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・新宿3丁目の居酒屋『上燗屋 富久』です。

先代の味わいを受け継ぐやさしいおでん

人混みで故郷の親友を見つけたような安心感。「富久」はそんな店。格子戸を開ければカウンターの脇におでん鍋、品書きの木札、奥の障子から漏れる穏やかな灯り……目まぐるしく変わる新宿の街角で、こういう店に出合えたことにしみじみ、つくづくうれしくなる。

先代の亡き後、店を守るのは30年来の常連だった佐藤さんはじめスタッフの女性たちだ。おでんはカツオと昆布に鶏手羽を加えた上品なダシで、冷めないよう取り皿代わりに熱々のツユを入れたお椀を添えてくれる。人気は老舗から仕入れる豆腐や自家製つみれなど。

おでん(大根300円、しょうが丸天450円、つみれ450円、豆腐300円)

『上燗屋 富久』おでん(大根300円、しょうが丸天450円、つみれ450円、豆腐300円) イワシがたっぷり入ったつみれなどツユが染みた種は上品な味 

限定の水餃子もタケノコとはんぺん入りの手作りだ。これまたおでん鍋でひと煮込みした滋味深い味が酒を誘ってたまらない。日本酒は先代の故郷・和歌山「日本城」のみ。錫の徳利で温めたお燗をきゅっとやれば、ふくよかに広がる旨みに陶酔。はぁぁ、新宿の夜が、しっぽり更ける。

『上燗屋 富久』

東京・新宿3丁目『上燗屋 富久』

[住所]東京都新宿区新宿3-12-4 永谷タウンプラザ1階
[電話]03-3350-6729
[営業時間]17時~21時半(21時LO)
[休日]日・祝・水(水は7、8月のみ)
[交通]地下鉄丸の内線ほか新宿三丁目駅E3出口などから徒歩2分

おとなの週末2024年2月号は「欲望のラーメン」

2024年2月号

撮影/小島昇、取材/肥田木奈々
※2023年9月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

【厳選】商業ビルの和食酒場《虎ノ門ヒルズ・田町の2軒》北千住発の炉端焼きを手頃な価格で

【厳選】きっと通いたくなる!居酒屋4軒 サービス精神満点、コスパ、料理の完成度も

【厳選】寄りたくなる“おとなの居酒屋”3軒 駒沢大学・恵比寿・目黒エリア編

できたての“どぶろく”はいかが?茅場町の角打ち『平和どぶろく 兜町醸造所』 は名酒「紀土」の蔵元が展開、日本酒やクラフトビールも堪能できる

おすすめ記事

『TRYラーメン大賞』が厳選!甲信越・北関東の絶品「しお」ラーメンの店3選

脂ノリ「最強レベル」…!新種の《夢あじ》最速で食べられる、販売方法を見逃すな

俺たちの『かつや』4日間限定で激熱《649円感謝祭》を開催…定番のカツ丼とカツカレーも対象

はま寿司、なんと「ふぐ4枚」で2貫150円 売り切れ御免の「ふぐと厳選旨ねた祭り」が劇的すぎる

日本のうまいラーメン「究極の一杯」…国分寺駅、どっしり濃厚な「極太つけ麺」がウマすぎる…!

泣き笑いで答える「企業問い合わせ窓口」と大いなる発見【シャープさんの「家電としあわせ」第14回】

最新刊

「おとなの週末」2024年12月号は11月15日発売!大特集は「町中華」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…