「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!その内容は、「お悩み相談」…
画像ギャラリー「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第20回の今回は、他愛もない会話のはずなのに、もっといい答えができたかも…と考えすぎてしまう、というお悩みです。
[今回のお悩み]
「他愛ない会話でも、どのように答えるのが良いか考えすぎてしまいます。さらっとかわせるようになるには?」
SNSのpostにてこのコラムを知り、それから毎週の更新が楽しみになっています。先輩との会話にて、悩んだことがあったので私にもお言葉をいただけると嬉しいです。
先日仕事の休憩中に、3つ上の先輩男性から「男の髪型でどんなのが好き?」と聞かれました。ん?どういう意図?わー!脳内会議の末、
「あ!前に先輩がされていた短めでおでこを出されてた髪型がお似合いでとても素敵でした。」と答えました。
その時は純粋にいいなと思ったことを思い出して、当たり障りの無い回答だと思っていました。ただよくよく考えると、そうでもなかったのではないかと悩み始めました。
先輩はただの話題の一つとして私に質問をしたのに、週末に美容室でするつもりだった髪型を言い当てられてしまった…後輩に言われたからするみたいじゃん…やっぱ別の髪型に変えるか…
と先輩の中の『短髪前髪上げデコだし』という選択肢を奪ってしまったのではないか、、似合ってたのに、、
そもそもお似合いで!という言い方は、上から目線と捉えられるのではないか?と独りで猛省…この手の会話を、さらっとかわせるような大人になりたいと思いました…
私はどう答えるのがベターだったのでしょう…前田さんがもしも私の立場であればどう答えていたと思いますか。
(愛知県・20代・女性・会社員)
女性からぶつけられる「恐怖の質問」
相手の意図が分からない問いに対する答えって難しいですよね。
「考えすぎだ」なんて言ってしまえばそれまでなんですが、考え過ぎてしまう性格に生まれてしまったのだから仕方ない。
きっと相談者の方もその手の類いの言葉を普段から言われることでしょう。
そんな「考えすぎないほうがいいよ」だなんて分かりきった答えを堂々と助言してくる能天気の言葉なんて相手にするなかれ。相手にするだけ時間の無駄。
そんな考えすぎてしまう皆には、私がいるから大丈夫。安心して考えすぎたまえ。その上で、少しでも苦が少なく生きていくための対処法を共に見出そうではないか。
自意識過剰、万歳!
さて、今回の悩みなのですが、私の話で言うと「この服とこの服、どっちの方がいいかな」だなんてご令嬢から聞かれた時に戦慄したのを思い出します。
この問いは、本当に私の意見を求めているのではなくて、ある程度自分の中で答えがある状態で、最後の後押し、背中を押して欲しいから聞いている、と耳にしたことがあります。
当然、世の中のご令嬢が全てその意図でこの問いを投げかけている訳ではないと思いますが、例に漏れず私もそのように捉えてしまいます。
こういう時は(こんなの、どっちも褒めるしかないじゃん)と内心思いながらも、相手の顔色を窺いながら両方の服に対して意見を言うのですが、そんな自分に辟易する訳です。
この気の使い方って一体なんなのだろう、と。
別に自分の思った意見を口にすればいいのに、何故こうも気を揉んでしまうのだろうか。
「考えすぎる」ことに悩むのは時間のムダ
ここでの問題は、自分の意見を思った通りに口にしても、相手のことを考えて後悔し、思考の袋小路に迷い込んでしまうし、また、相手に合わせた意見を口にしたとしても、それが本当に相手が喜ぶ言葉なのか知る術がないから結局悩んでしまうということです。
相手の求める形に自分の言葉を整えて、様子を見ながら提出しても、結末は同じなんですよ。
私もそうですが、相談者の方はね、悩んでしまう性格なんです。仕方ない。質問をされた時点で、どっちにしろ袋小路に迷い込むのは決定してるんです。
つまり、今回の相談者の方がどういう回答をしようと、悩む未来は決定してるんです。確定事項。
もうね、腹を括ってそういう未来が待っていると割り切ると楽ですよ。どう答えたって、同じくらい悩むんですから。どういう結果になっても自分は悩んでいる、と分かれば、悩み方が少し楽になります。
もう、どんな選択をしたかの問題じゃないんですよ。
もしも私が相談者の方の立場だとしたら「どんな髪型でもいいですねえ」だなんて、答えても答えてなくても同じようなことを口にするでしょう。
どう答えたって頭を悩ませるのだから、特に自分の強い意志がない場合は、当たり障りのないことを口にするようにしています。
悩みの種を自分から作らないのも、ストレスレスで生きる術ですから。
嫌われても構わないという勇気を持とう
さて、今回のようなことを相談者の方が悩んでしまう原因を考えてみましたが、結局は“相手に好かれたい”という感情から、気を揉んでしまうのでしょうね。
その好かれたい、嫌われたくない、という感情がそうさせているのでしょう。少しでも相手の気が良くなるような回答をしようと思っているからこそ(ああ、違う回答の方が良かったかなあ)と頭を抱えてしまう訳です。
例えば自分にとって嫌いな相手に対しての言葉なんて、相手にどう思われても良い訳ですから、なんて回答したって今回と同様に頭を悩ませることなんてない訳です。
であるならば、その自分の嫌われたくない、という感情を手放すことができれば、今よりも悩む度合いが軽度になっていくことでしょう。
相手にとって、良い自分でいたい、という欲求をもう少し減少させられるといいですね。そうすると少しは楽になると思います。
悩みたくないのであれば、嫌われても構わないという勇気が、根本的な解決に繋がることでしょう。
意図不明の質問をさらっとかわすひと工夫とは?~担当編集者からのひとこと~
SNSでこのコラムを見つけてくださったとのこと、ありがとうございます!
異性の「好きな髪型」や「好きな服装」など、私もたまに似たようなことを聞かれますが、これはなかなか難しい質問ですよね。「俺に何が似合うと思う?」という聞き方なら、まだ答えようもありますが。
ということで、次、相談者様が同じことを聞かれたときに、当たり障りない答えでさらりと受け流せるように、「男性 髪型 人気」で検索してみました。最近の流行は「ふわっとセンター分け」と読んでいたのですが、どうやら、相談者様の答えた「短髪デコ出し」、かなり人気なようです。どのサイトを見ても、必ず上位に食い込んでいました!
なので、前田さんのおっしゃる通り、意図のわからない質問には当たり障りのないことを返しつつ、今回で言うと「どんな髪型でもいいですねえ、でも最近『短髪デコ出し』よく見ますよね!」といった具合に、ひとこと情報を足してみると、より“それっぽい”答えに聞こえるかもしれません。
余談ですが、今回、男性の髪型を調べるにあたり、私が好きな芸能人の中で髪型がよく変わる方といえば…で最初に思いついたので、俳優・毎熊克哉さんの画像をたくさん見ていました。長髪センター分けでも、短髪デコ出しでも、アフロみたいなパーマでも、なんと角刈りでも、(私には)全部似合って見える!好き!…髪型に限らず、そういうことです、結局。
前田さんへの相談大募集!
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前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。