パイオニアは、ドコモLTEデータ通信が定額で使い放題の車載用Wi-Fiルーター「カロッツェリア DCT-WR200D」を2024年5月16日に発表した。他のサービスと異なる車載用の特徴は、利用が走行中限定ということを考慮してプランが割安なことだ。さらにエンジン始動後2時間、エンジン停止後の2時間も通信できるようになったのが、最新モデルの進化ポイントだ
画像ギャラリーパイオニアは、ドコモLTEデータ通信が定額で使い放題の車載用Wi-Fiルーター「カロッツェリア DCT-WR200D」を2024年5月16日に発表した。他のサービスと異なる車載用の特徴は、利用が走行中限定ということを考慮してプランが割安なことだ。さらにエンジン始動後2時間、エンジン停止後の2時間も通信できるようになったのが、最新モデルの進化ポイントだ
愛車で移動中も家族や仲間とネット環境を共有できる
ネットのいいところは、場所を選ばず映像や音楽、文章のやり取りができ、さらには多人数でゲームを楽しんだりすることができることだ。それはクルマの中でも変わらない。ネット環境があれば、車内でそれぞれエンタメを楽しめるので、楽しく過ごすことができる。
2024年9月に発売となる「カロッツェリア DCT-WR200D」は、車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応し、ドコモユーザーに限らず誰でも手軽に車内でWi-Fiを通じてネットを利用できる商品だ。前モデルの「DCT-WR100D」は2020年12月に発売されたが、これも大きな話題になった。
車載用Wi-Fiルーターという新ジャンルの商品の特徴は、基本的に走行中でないとネット接続ができないというものだった。ルーターにかかる加速度や振動を検出して、「走行中」と判定されないと動作しないのだ。とはいえ信号待ちでもネットが途切れることはなく、エンジン始動直後は30分、目的地に到着して停車しても60分間は通信が可能だった。
「docomo in Car Connect」は車載前提の料金プランで、基本的に車内でしか使えないことを考慮した料金体系となっている。そのため、3つの利用プランはそれぞれ、1日:550円、30日:1,650円、365日:13,200円(すべて税込)とかなり安い。
とはいえ、家に持って帰っても通信できないことを考えると、妥当な金額ではないだろうか。
使い勝手が向上したDCT-WR200D
新型のDCT200Dは、エンジン始動後と停車後の通信時間が2時間となった(DCT-WR100Dもアップデートで2時間に対応)。これで使い勝手は大きく向上したといえるだろう。出発前に調べ物をしたり、到着後にビデオ会議をしたとしても、時間の余裕はかなりある。ストリーミング音楽をかけたり、配信動画などもゆっくり見ることができるだろう。
DCT-WR200Dはオープン価格だが、想定される実勢価格は25,000円前後(税込)。3年使った場合、総額は64,600円となる。1年あたり約21,533円、月額は約1,794円となれば、週末限定などクルマの使用頻度が低かったとしても、満足度は高いはず。
取り付け簡単ですぐに使用可能
取り付けは簡単。電源をUSB、あるいはシガーソケットからとり、コンパクトな本体を車内に固定するだけだ。縦置きと横置きに対応しているから設置場所を選ばず、他の車両への乗せ換えも簡単だ。付属するUSBシガーチャージャーはタイプA端子が2つあるのて、スマホの充電などにも使える。
利用開始までのステップがわかりやすく書かれたクイックスタートガイドを同梱。スマホを使って登録やチャージが行えるから、好きなタイミングですぐに使い始められる。※dアカウントの登録(無料)が必要。
温度変化の厳しい車内環境にも対応した車載専用設計なことに加えて、1年間のメーカー保証も付いてくる。ちなみにWi-Fiの同時接続は5台までとなっている。
※当初記時には「DCT200D」に使用権1年分が付属すると表記いたしましたが、これはカロッツェリア「楽ナビ」のネットワークスティック付きオンライン対応モデルのみに適用されるサービスでした。お詫びして訂正させていただきます。
文/おとなの週末Web編集部:深田啓介
写真/パイオニア、Adobe Stock(アイキャッチ画像:MclittleStock@Adobe Stock)
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