旅と食と競馬と富士山をこよなく愛する私は、月2回は地方を含めた競馬に出かけご当地グルメを楽しみ、月2回は富士山界隈をツーリング(自転車)しながら、山梨の食に舌鼓を打っています。
画像ギャラリー旅と食と競馬と富士山をこよなく愛する私は、月2回は地方を含めた競馬に出かけてご当地グルメを楽しみ、月2回は富士山界隈をツーリング(自転車)しながら、山梨の食に舌鼓を打っています。
富士山のオーバーツーリズム
さて、最近毎日のように報道されるオーバーツーリズム。特に話題なのは富士山ではないでしょうか。
日本人も大好き、外国人も大好きな富士山。河口湖駅のすぐそばにあるコンビニアンスストアが今大変なことになっています。そのコンビニは看板の上に屋根のように富士山がそびえ、日本を象徴する2つが同時に見えると連日多くの観光客であふれています。「富士山にローソン」って、そんなに珍しいですか?
何でもタイの有名な俳優が数年前にSNSに上げたようで、最初はアジアの観光客に火がつき、最近では欧米の方にも大人気の映えスポットになりました。日本人から見ると特段の光景ではないのですが(笑)、やはり文化や視点の違いというものは面白いものですね。
一方で、周辺は多くの観光客であふれ、交通渋滞やゴミ問題などが発生。私もよくそのコンビニの前を自転車で走るのですが、外国人観光客にぶつかりそうになることもしばしば。そんな状況の中、自治体が手を打ったのが、「富士山目隠し作戦」です。先日、写真が撮れないよう道路際に黒い幕が設置されたようですね。賛否はあると思いますが、これで安心して走ることができます。めでたし。
河口湖「司食堂」の美しい「かつ丼」
前置きが長くなりました。ツーリングの楽しみは美味しいランチを食べることにつきます。今日は河口湖界隈の富士山のような「デカ盛りかつ丼」をご紹介したいと思います。それにしても「かつ丼」の誘惑には抗しがたいものがあります。一応ダイエットも趣味とする私としては、トンカツ始め揚げ物系はできるだけ避けたいのですが、ダシと卵でしっとり変化したトンカツはなぜか許してしまいます。
さて、富士山の代表的名所である河口湖と山中湖には食堂の名店がひしめき合っています。中でもデカ盛りかつ丼で有名な食堂ベスト3を今日は紹介したいと思います。
まずは河口湖です。時は10年ほど前にさかのぼります。私の子供がシニアリーグで野球をやっており、GWと夏の合宿が河口湖でありました。引率や手伝いなどで何度か当地に行くうちに魅了された食堂が「司食堂」です。
冨士御室浅間神社の近くにあり、お昼は多くのお客様で賑わいます。一番人気はもちろんかつ丼(1100円、上が1300円)。何しろボリュームが凄く、また見た目が美しい一品です。どんぶり一面に広がるかつ丼はまるで富士山の裾野のようです。味は少し甘めです。私はその方が好きなので味の好みとしては随一のお店です。
河口湖「ひさご食堂」の富士山のような「煮かつ」
続いては「司食堂」からほど近い場所にある「ひさご食堂」をご紹介します。ここもデカ盛りが売りです。かつ丼の頭だけをおかずでいただくこともできますが(煮かつ)、まるで富士山のようにこんもりした形で愛嬌のある一皿です。
かつ丼(900円)ももちろん美味しいですが、ここのラーメンは安く(550円)てうまい。お腹の状況によっては、煮かつとラーメンの両方を食べるのもお勧めです。
山中湖「おおもり」の富士山噴火を思わせる豪快な「かつ丼」
最後は山中湖のお店を紹介します。湖畔から歩いて数分の場所にあるのが食堂「おおもり」。ただ、店名は書いておらず、屋根に「うどん・そば」と書いてあるだけですので、通り過ぎないようにご注意ください。
ここも名物はデカ盛りかつ丼です。店名は「大盛り」からきているのかもしれません(おおもりさんだったらゴメンなさい!)。
司食堂が富士山の裾野的「かつ丼」、ひさご食堂が富士山の稜線的「かつ丼」とすれば、おおもりは「富士山の噴火をイメージさせる豪快なかつ丼」と言っても過言ではありません。とんかつ!玉ねぎ!卵!、が段々畑のようにどんぶりの上にのったかつ丼は迫力満点。しかも値段は何と500円。いまどき、これで採算が合うのか心配になってしまいます。
ちなみにうどんやそば類も駅の立ち食いソバなみの値段で食べることができますのでご参考まで。
山中湖近くの“奇跡”のような食堂「よしざわ」
最後にかつ丼は提供されていませんが、奇跡のような食堂が山中湖の近くにあります。
「よしざわ」というお店で、売りは何といっても安さです。卵焼きやメンチカツなどショーケースに並ぶおかずを選んで食べるタイプの食堂です。全品100円。小ライスも100円ですが自分でよそうので、それこそ富士山並みに高く盛りつける客が多く、まぁほぼ大盛りライスになります(笑)。
かけラーメン(チャーシューが入っていない)やかけそば、うどんは何と300円。おかず3品と小(ほぼ大盛り)ライス、かけラーメンでたったの700円。ありえません。お昼に1時間程度の営業で行列必死の食堂ですが、ご興味あれば是非お寄り下さい。
オーバーツーリズムとは無縁の名店
デカ盛りベスト3は、あくまで私見です(笑)。でも、雄大な富士山にふさわしい見映えのするデカ・グルメは食する価値あり、と思います。
オーバーツーリズムとは無縁の町食堂の数々。いかがでしょうか?デカ盛りのお店ばかりゆえ、オーバーイートにならないようご注意ください。
■司食堂
住所:山梨県富士河口湖町小立2100
メモ:河口湖大橋近くのファミレス「バーミヤン河口湖店」から西に1kmほど行った道路沿い。
■ひさご食堂
住所:山梨県富士河口湖町勝山980-1
メモ:河口湖大橋近くのファミレス「バーミヤン河口湖店」から西に2kmほど行った道路沿い。
■おおもり
住所:山梨県山中湖村山中865-24
メモ:営業時間は11時から午後3時までとなっていますが、実感として終了時間は14時くらいと思われます。スーパー「オギノ山中湖店」のすぐ近く。
■よしざわ
住所:山梨県山中湖村山中727-2
メモ:場所はかなりわかりにくいので、ナビを使った方がよいです。お店までの一本道は途中から砂利道になるので自転車は注意。訪問した際は60人限定で整理券を配布。私は午前11時15分に行って58番でした。席数が30くらいなので、順番にゆっくり入店し、私が席に着けたのは午後12時半くらい。整理券1番の人は午前10時ぐらいから並んでいる印象。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。旅と食とビールと競馬をこよなく愛する。ツーリングとゴルフも趣味。ツーリングの成果でダイエットにも成功。