東京の“呑めるうなぎ店”ベスト2

夜空にきらめく花火、緑のうず巻き、日本の夏の風物詩は数あれど、その照り、香り、味わいで心ときめかせてくれるとなれば、やっぱりうなぎ。中でもお酒と一緒に楽しめる選りすぐりの2軒をご紹介。串を筆頭にうなぎ料理で一杯やって、お重や丼で〆る。うなぎ呑みをお楽しみあれ。

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夜空にきらめく花火、緑のうず巻き、日本の夏の風物詩は数あれど、その照り、香り、味わいで心ときめかせてくれるとなれば、やっぱりうなぎ。中でもお酒と一緒に楽しめる選りすぐりの2軒をご紹介。串を筆頭にうなぎ料理で一杯やって、お重や丼で〆る。うなぎ呑みをお楽しみあれ。

ライター渡辺ザ・ベスト『鰻と地酒 稲毛屋』 @千駄木

呑兵衛垂涎! “うな前の理想郷

蕎麦屋で言うところの蕎麦前ならぬ“うな前”に比重を置いた、呑兵衛シフトを取っているところが当店の妙味だ。うな重以外のうなぎ料理はもちろん、地鶏の焼鳥も滅法旨いし(ハラミもおすすめ)、酒泥棒と呼びたいくらいの珍味の類も大充実。

紅白焼 2700円、にこごり 730円、うざく 1800円

『鰻と地酒 稲毛屋』(手前)紅白焼 2700円 (左奥)にこごり 730円 (右奥)うざく 1800円 「紅白焼き」は蒸さない白焼きと蒲焼きのセット。パリッとした香ばしさとうなぎ本来の強い滋味が、日本酒とよく合う。「うざく」や生姜を利かせた「にこごり」も格好のおつまみだ

なんと言っても地酒を選りすぐって揃えている点がステキすぎる。予約は必須。うなぎは売り切れ必至なので、予約時に注文しておこう。

私は、おつまみ用に関西風の白焼き&蒲焼きの紅白焼、小骨、レバ(うなぎの)といった串焼き、〆のためにひつまぶしを押さえておく。

酒はフレッシュな薄にごりから始め、濃醇タイプの燗へ。〆の頃合いには、関東風うなぎの皮目のようにトロンと酔っている。

『鰻と地酒 稲毛屋』

[住所]東京都文京区千駄木3-49-4
[電話]03-3822-3495
[営業時間]11時半〜14時(13時LO)、17時〜21時半(20時半LO)※土・日・祝は〜21時(20時LO)
[休日]水・木
[交通]地下鉄千代田線千駄木駅2番出口から徒歩6分

編集武内ザ・ベスト『志乃ざき 吉祥寺店』 @吉祥寺

串や一品でたらふく飲んで、〆はサラッとひつまぶし

特等席はカウンターの炭の前。串を焼く店主・篠崎さんはじめ、職人さんの鮮やかな手さばきを眺めているだけで気分が盛り上がる。そうしてやって来た熱々にかぶりつけば、個性異なる味わいを、まろやかなタレがきっちりまとめ上げている。

くしまき 750円、かぶと焼き 450円、肝焼き 800円、レバー焼き 550円、ひれ焼き 450円、ばら焼き 450円

『志乃ざき 吉祥寺店』(手前、左から順に)くしまき 750円、かぶと焼き 450円、肝焼き 800円、レバー焼き 550円、ひれ焼き 450円 (奥)ばら焼き 450円 『つきぢ田村』で修業した篠崎さんが作るタレはうなぎの味を立たせることに注力しており、それぞれの部位の味の個性が際立っている

王道に日本酒を選ぶのもいいけれど、グラスで赤白4種類ずつ揃えるワインに手を伸ばすのも大いにあり。タレの甘じょっぱい味わいには赤がすんなり馴染むし、塩焼きには白の酸味が後味をすっきりさせてくれる。

またメニューはうなぎ以外にも旬の料理や酒のアテなど気の利いた一品も。さらにうな重には+500円で抹茶入りの昆布ダシや薬味が付いてきて、ひつまぶし風にサラッと〆るのもいい。

『志乃ざき 吉祥寺店』

[住所]東京都武蔵野市吉祥寺南町2-25-10
[電話]0422-26-8839
[営業時間]12時〜14時LO、17時〜20時LO
[休日]水・木
[交通]JR中央線ほか吉祥寺駅南口から徒歩7分

撮影/小島昇(稲毛屋)、西崎進也(志乃ざき)、取材/渡辺高(稲毛屋)、菜々山いく子(志乃ざき)

2024年8月号

※2024年8月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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