大幅に遅れている新型車の発売
それでも次期ムーヴの開発は基本的に終了しており、ダイハツの基幹車種でもある。販売店では「次期ムーヴの発売時期について、メーカーから詳細な話は聞いていないが、遅くとも2024年度中(2025年3月まで)にはフルモデルチェンジできると思う」としている。
このほかダイハツでは、ロッキー&ライズと同様のエンジンやプラットフォームを使った次期トール/ルーミー/ジャスティ、スズキやトヨタと共同開発した軽商用車規格の電気自動車、軽自動車のeスマートハイブリッド搭載車なども開発を進めている。これらがすべて、現時点では発売されていない。
さらに他社でも、本来なら既に発売されているハズのトヨタクラウンエステートやマツダCX-80などの発売が先送りされている。これだけでも国内販売に与える影響は大きい。
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
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