蒸留酒が食後酒だなんて誰が言ったか！そんな声が聞こえてきそうな本企画、その名も“鮨テキ”体験。はい、つまり「鮨×テキーラ」のマッチングな訳でして果たしてそこんとこどうなのよ？答えは記事へ、GO！
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蒸留酒が食後酒だなんて誰が言ったか！そんな声が聞こえてきそうな本企画、その名も“鮨テキ”体験。はい、つまり「鮨×テキーラ」のマッチングな訳でして果たしてそこんとこどうなのよ？答えは記事へ、GO！
『SAKE COLLECTIVE＆SPIRITS』＠丸の内へ！
『テキーラバー ガティート』の伊藤裕香さんから鮨とテキーラが合うと聞いて以来、試してみたくてうずうずしていたら、「それならいいところがあるよ」と情報が入った。そこで「よし、のった！」といそいそと出かけてきたのが東京・丸の内にある『SAKE COLLECTIVE＆SPIRITS』。
ロンドンの酒セレクトショップと東京・中目黒にある蒸留酒のセレクトショップ『＆SPIRITS』がコラボした角打ちだ。ずらりと揃った世界の蒸留酒を買うこともできるし、併設のバーで飲むのもOK。バーテンダーがいるので、カクテルなんかも作ってもらえるのだ。
しかもうれしいことに、この店はフロアで販売しているフードの持ち込みOK。隣は豊洲の老舗仲卸が手がける『魚河岸 山治』なので、プロが選んだ魚介を使った鮨や海鮮丼を購入できる。なんという素晴らしい巡り合わせ！もはや“鮨テキ”の神の采配としか思えん（笑）。
早速『魚河岸 山治』で鮨を買い込み「よろしくお願いしまーす」とバーテンダー本村恵吾さんの前に陣取ったのであった。
南国生まれのテキーラとニッポン生まれの鮨が合うというのでやってみた
本来の鮨テキイベントでは、この握りにはこの銘柄、飲み方はこれ、とペアリングしているというけれど、今日は難しいことは考えず、まずはざっくりやってみよ～！
「テキーラは酢飯と合う」と伊藤さんも言っていたので、それなら鮨全般にいけそうだ。米由来の日本酒は鮨と合わせると米×米でなんとなくお腹にズンとくるときがある。でもテキーラの原料はアガベという植物由来なので、鮨をたくさん食べてもあまり重く感じないなんて話も聞いた。そんなところもちょっと検証してみたいじゃない。ちなみに鮨テキをもっと知るなら、鮨テキ協会の公式SNSをチェックしてみて。
プレミアムテキーラ「フォルタレサ」をソーダ割りで
伊藤さんに聞いた鮨に合うというプレミアムテキーラ「フォルタレサ」があったので、まずはこちらをソーダ割りでオーダー。ほのかに甘さがあって、柑橘やハーブも感じる。ん～これだけで旨い！
おっと鮨も食べなきゃってことでまずは太巻きをパクリ。これいいわぁ～。テキーラソーダは魚や酢飯とも合うけど、きゅうりの清々しさだったり、卵の甘さだったり、それぞれの具ごとにテキーラの違う表情が立って面白い。
お燗のダシ割り
早くも太巻きとテキーラソーダでもういいじゃん、なんて安心しきっていたら、「どうぞ」と本村さんが徳利とお猪口を出してきた。「？」と目が点になっていたら「ダシ割りです」だって。お猪口にダシを入れてからテキーラを加え、好みの濃さで飲むのだ。
「お燗だと脂を溶かしてくれるので鮪なんて合うんじゃないですか？」という。テキーラのお燗だけでも新鮮なのにさらにダシで割るなんて反則だ。鮪だけじゃなくてどの鮨にも合っちゃうじゃないの。光りものにも合うなぁなんてあれこれ食べてしまった。
ガリテキーラ！
そろそろ口の中をさっぱりさせたいぞって時に、タイミングよく登場したのが「ガリの代わりに」という「ガリテキーラ」。ガリがてんこもり、ドーンと生姜刺さっている姿に思わず笑っちゃう。これは食べるカクテルだそうで、中には大根おろしも入っている。ふむふむとスプーンですくって食べてみたら、口の中がサーっとリフレッシュできた。どんどん楽しくなってきたぞ。
さてお次はもうちょっとシンプルにテキーラを飲もうかなということで水割りをオーダー。ところが本村さんはおもむろにシェーカーを取り出すではないか。何をするのかと見ていたら、水で割ったテキーラを上から下へ落として注いだ。
「ワインのデキャンタージュのように空気を含ませています」（本村さん）。なんと！飲んでみると確かにまろやかな気がする。そこで普通の水割りも作ってもらうとまったく味が違った。やるなぁ。そしてやはりこれも鮨によく合うのだ。
桃と抹茶、「サンゲリータ」のアレンジ版
「最後はデザート代わりに」と2個のグラスが出てきた。背の高い方は、どぶろく、桃、抹茶が入ったシャーベット状のひんやりカクテル。〆にちょうどいい。小さいグラスの方は、テキーラのチェイサーとして飲む「サンゲリータ」のアレンジ版だ。トマトジュース、ダシ、ソーダ入りのノンアルドリンクだ。テキーラと交互に飲むとこれまた無限ループに落ちそう（笑）。合間に光りものなんかもちょいちょいつまんでもいい感じだ。
こんな我らの“鮨テキごっこ”を横目でずっと見ていた常連さんが「今度それ作ってよ～」と笑っておねだり。すると「いや～つい即興で楽しんじゃいました！」と本村さんも苦笑い。今後メニューに登場するかは検討しますとのこと。でもソーダ割りや水割り、定番のカクテルはオーダーできるので、ぜひとも鮨とテキーラの絶妙な相性を試してみては？
［住所］東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング地下1階B121区
［電話］03-6269-9555
［営業時間］11時～23時、日・祝は～22時（カクテルの提供は基本16時半以降）
［休日］基本は無休 ※施設に準ずる
［交通］JR山手線ほか東京駅丸の内口から徒歩5分（駅直結）
＊「鮨テキ」協会hp（詳細はこちらから）→https://www.instagram.com/sushitequila/
撮影／西崎進也、取材／岡本ジュン
※2024年9月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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