【厳選】“呑める下町食堂”東京の3軒 現代のデパート大食堂で昭和を感じる!

おかずにご飯、味噌汁。和の黄金比を気軽に楽しめるのが食堂の醍醐味です。基本はおかずでご飯をガツガツが普通でしょうが、酒好きのおと週はそれで一杯やりたい!気の利いたつまみもあって、お酒も充実。そんな“呑める食堂”を見つけてきました。

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おかずにご飯、味噌汁。和の黄金比を気軽に楽しめるのが食堂の醍醐味です。基本はおかずでご飯をガツガツが普通でしょうが、酒好きのおと週はそれで一杯やりたい!気の利いたつまみもあって、お酒も充実。そんな“呑める食堂”を見つけてきました。

【おと週的“呑める食堂”3ヶ条】
一、昼夜問わず定食が食べられる
一、お酒は3種類以上揃えている
一、おつまみメニューも充実している

地元客で賑わう安くて旨い下町食堂『焼魚食堂 魚角』@東十条

壁にびっしり貼られた短冊に書かれているのは、サンマの塩焼き、アジフライ、そして粕漬けや干物など、ほぼすべてが魚メニュー。しかもとてもインパクトある大きさの「天然まぐろのカマ焼き」を筆頭に、どれもこれも手頃な価格に恐れ入った。

天然まぐろのカマ焼き定食 990円

『焼魚食堂 魚角』天然まぐろのカマ焼き定食 990円 骨の間には脂の乗った身がたっぷり詰まって繊維の中から旨みが炸裂!定食に合うよう国産米をブレンドしたご飯もふっくらモチモチだ。味噌汁は+100円で豚汁に変更可

短冊の中には定食にプラスできる小鉢や小サイズの揚げ物もたくさんあって、それらすべてがつまみに思えてしまうから、呑んべえとは仕方のない生き物だ。

赤星で喉を潤したら、日本酒に切り替えて味が染みた「ピリ辛コンニャク」や「しらすほうれん草」を肴にチビリチビリ。

周囲のテーブルを見回して、定食をどれにしようか悩むのも楽しい時間。とはいえ、地元客がひっきりなしにやってくる人気店ゆえ長っ尻はご法度だ。

『焼魚食堂 魚角』

[住所]東京都北区東十条3-16-8
[電話]03-3914-2194
[営業時間]11時〜15時(14時半LO)、17時〜21時半(21時LO)※土・日・祝は〜21時(20時半LO)
[休日]不定休
[交通]JR京浜東北線東十条駅北口(東側)から徒歩1分
※料理の価格は変更する可能性があります。

汗を流した身体に沁みるビールと定食『駒込食堂 じみち』@駒込

テレビからは野球中継が流れ、隣の席ではタオルを首にひっかけた湯上りダンディがえびす顔でビールを流し込んでいた。そう、ここはサウナ&カプセルホテルに併設された食堂なのだ。

メニューはラーメン、そば、うどん、おつまみ類に、アルコールもクラフトビールから地酒までと、とにかく幅広い。定食もいろいろ揃えるなかで、とりわけ人気が生姜焼き。

豚の生姜焼き定食 980円

『駒込食堂 じみち』豚の生姜焼き定食 980円 タレが絡んだ豚バラ肉から生姜の香りがふわりと広がる。王道ながらも毎日でも食べたくなる味わいだ

タレは豚バラの甘みを引き立てるいい塩梅で玉ねぎのシャキッとした歯触りも鮮やかだ。皿に添えられたマヨネーズをちょこっとつければ、背徳感も手伝って白飯がバクバク進んで仕方ない。

ちなみに米は秋田の農家から直送で、粒立ち良くもっちもち。料理も酒もさらにおいしく味わうならば、食事前にひとっ風呂を!

『駒込食堂 じみち』

[住所]東京都北区中里2-4-8
[電話]03-3915-0205
[営業時間]11時半~23時(フード22時半、ドリンク22時40分LO)※土・日・祝は11時~
[休日]無休
[交通]JR山手線駒込駅東口から徒歩1分

ワクワクが止まらない食堂という名の名酒場『吉池食堂』@御徒町

かつてデパートに存在していた大食堂。和食に洋食、様々なメニューが揃い、ワクワクしたものだ。その面影を残すのが『吉池食堂』。お酒が呑める大人になった今“現代のデパート大食堂”で食堂飲みをライター菜々山が実践!

「呑める食堂」なら、ここも忘れちゃいけない。御徒町駅を降りてすぐ、1階にユニクロが入るビルの最上階にある『吉池食堂』。ここは呑める、いや呑みすぎる食堂なのだ!呑みすぎてしまう理由はいろいろあって、まずその1【豊富すぎるメニューたち】
昭和のデパート食堂を彷彿とさせるラインナップで和食、洋食、中華、それに酒のアテが揃いぶみ。

『吉池食堂』

そして吉池は創業から百年を超える老舗の鮮魚店でもあるので、質の高い刺身も扱っているし、さらに職人さんが常駐していて、握りや巻物なんかの寿司も食べられる。

『吉池食堂』

アルコールも地酒を筆頭に焼酎、ワインと料理や気分に合わせて選べます。

そしてその2【電車の眺めが最高】
窓の近くのテーブル席を確保できるとラッキー。ガラス張りの大きな窓のすぐ下にはJRの線路が通っていて、山手線と京浜東北線が休む間もなく行き交う光景は、それ自体が絶好の酒のつまみ。

『吉池食堂』

時折、見慣れぬ特急電車も走って来たりして、飽きずにずっと眺めていられる。ちなみに窓側の席は人気なので、ガチで景色を楽しみたい時は予約が必須ですぞ。

さらにその3【酒呑みに優しすぎるシチュエーション】
通し営業なのでいつでも行けるってこともそうだけど、土地柄のせいかここに来るお客は、昼だろうが夜だろうが、だいたい呑んでいる。食堂という名のほぼ酒場。

『吉池食堂』

そしてスタッフのおっちゃん、おばちゃん達も気さくな対応で「いっぱい呑んでるね」とニコニコ笑顔で褒めて(?)くれたりして、じゃあもっと呑んじゃおって気分になる。

最後に番外編【呑んだ後の買い物も楽しい】
酔って高揚した気分のまま、ビル内にある鮮魚店へGO。先ほど店で食べていた自社工場製の時鮭をはじめ、おつまみ類もわんさかあって、財布の紐が緩みっぱなし。いつも買いすぎちゃうんだよなあ。

おわかりいただけただろうか、吉池食堂の楽しさを。上野界隈に来るならば、ぜひ立ち寄ってみるべし!

『吉池食堂』

[住所]東京都台東区上野3-27-12 御徒町吉池本店ビル9階
[電話]03-3836-0445
[営業時間]11時〜22時
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか御徒町駅北口から徒歩1分

撮影/浅沼ノア(魚角)、小島昇(じみち、吉池食堂)、取材/菜々山いく子

2024年10月号

※2024年10月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく『門前仲町で昼飲み!「散策の途中にふらっと一杯」もOKな厳選2軒』では、覆面調査隊が酒飲みにやさしい街“門仲”こと東京・門前仲町の昼から一杯イケる店、厳選2軒を実食レポートしています。

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