美味しいじゃがいもの見分け方 あまり大きすぎず中玉くらいのもの、皮の表面がなめらかで、キズやシワがないもの、もってずっしりと重みを感じるものを選びましょう。 シワがあるものは鮮度が落ちているため避けましょう。 新じゃがい…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ホクホクです
正解:じゃがいも
難易度:★★☆☆☆
芽や緑色の皮には要注意!
日持ちがして用途が幅広いことから、常備しているという人がも多いのではないでしょうか。ナス科の多年草で、原産地は南アメリカのアンデス地方です。
日本に伝来したのは江時時代の始め頃で、オランダ船が長崎に持ち込んだことがきっかけといわれています。
高地の植物で寒冷な気候に強いため、乾燥したやせた土地や寒冷地でも栽培できるというタフな植物です。それゆえ、たくさんの飢饉から世界中の人々を救ってきました。
じゃがいもは野菜と思われがちですが、正確には野菜ではなくイモ類に分類されます。
野菜と大きく異なるのは体を動かすときのエネルギーとして働く栄養素である糖質の含有量の多さ。そのため、サイドディッシュというよりは、主食としてとることが好ましいといえます。実際、海外ではじゃがいもを主食としているところも多くあります。
ただし、農林水産省の分類では、根菜類に区分されているめ、じゃがいもを野菜といっても、間違いではありません。
全国各地で通年栽培されているため、地域によって収穫時期が異なりますが、あえて旬をあげるとすれば、春と秋の2回。
春に収穫されたじゃがいもは、皮が薄く、水分の含有量が多いためみずみずしく、やわらかな食感が特徴です。「新じゃが」と呼ばれるじゃがいもはこの時期にとれるものです。
秋に収穫されるものは皮が厚めで、デンプンの含有量が多いためホクホクした食感を持ちます。
じゃがいもの代表的な品種は、「男爵(だんしゃく)」と「メークイン」のふたつですが、最近では、「ニシユタカ」「キタアカリ」「インカのめざめ」「ホッカイコガネ」「シャドークイーン」など、さまざまな品種が流通しています。
これらの品種は生食用(青果)ですが、ほかにポテトチップスなどに使用される加工用、デンプン原料用などの品種もあります。
なかでも収穫量が多いのは男爵です。丸く、ゴツゴツしていて、白色の果肉はやわらかで、ホクホクした食感が特徴です。煮崩れしやすいため、ポテトサラダなど、つぶして使う料理に適しています。また、じゃがバターなど、ホクホクとした食感を楽しむ料理にもぴったりです。
ほかに収穫量が多いのはメークイン。細長く、淡い黄色みを帯びた果肉はしっとり、粘り気が強めなことが特徴です。煮崩れしにくいことから、カレーや肉じゃがなどの煮込み料理に最適です。
美味しいじゃがいもの見分け方
あまり大きすぎず中玉くらいのもの、皮の表面がなめらかで、キズやシワがないもの、もってずっしりと重みを感じるものを選びましょう。
シワがあるものは鮮度が落ちているため避けましょう。
新じゃがいもの場合は、古くなると皮が厚くなってくるので、指で触れるとはがれそうなくらい薄いものがベストです。
保存するときには、紙袋や新聞紙に包んで冷暗所で保存を。日光や蛍光灯などの光にさらされると、皮が緑色に変色したり、芽が出たりすることがあります。
緑色の皮や芽には天然毒素が含まれているため、必ず取り除くようにしましょう。
緑色の部分や芽をしっかり取り除けば食べることは可能ですが、発芽してしまったものは芽に栄養分をとられるため味が落ちてしまいます。
じゃがいもの注目栄養素
前述のとおり、じゃがいもの主成分はデンプンで糖質が多い食品のため、主食に分類されます。実は、ポテトサラダはサラダという名前こそついていますが、実際は野菜がとれるサラダではなく主食に近い食べ物なのです。
糖質をたっぷり含んでいるため、血糖値が高めの人、肥満気味の人は食べすぎに注意する必要があります。
血糖値の上昇をおだやかにするためサラダを……といってポテトサラダを選ぶのは間違いです。ポテトサラダをおかずにしてごはんを食べるとW炭水化物となって、逆に、血糖値の急上昇を招いてしまうので注意しましょう。
ただし、糖質の代謝を促すビタミンB1が豊富に含まれているところは白米とは異なる点です。ほかに、抗酸化力のあるビタミンC、余分な塩分を排出するカリウムが多く含まれています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。