ご当地グルメ“旅”歩き

歌姫の聖地で出会ったグルメ2選! ユーミン縁の五島列島で味わう「五島うどん」、ドリカム吉田美和さんが愛した北海道「味噌ラーメン」

福江港ターミナル

いよいよ12月に入り、2024年もあと1ヵ月となりました。普段と違うことをしたくなる年の暮れ、今回は年末特別企画として「歌姫の聖地巡りご当地グルメツアー」を2回に分けお届けしたいと思います。第1回は昨年デビュー50年を迎えたユーミン(松任谷由実)と今年35周年のドリカム(ドリームズ・カム・トゥルー)の聖地へ。いまも絶大な人気を誇る両アーティストゆかりの地と絶品料理をお楽しみください。

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2024年も残すところ、あと2週間あまり。普段と違うことをしたくなる年の暮れ、今回は年末特別企画として「歌姫の聖地巡りご当地グルメツアー」を2回に分けお届けしたいと思います。第1回は昨年デビュー50年を迎えたユーミン(松任谷由実)と今年35周年のドリカム(ドリームズ・カム・トゥルー)の聖地へ。いまも絶大な人気を誇る両アーティストゆかりの地と絶品料理をお楽しみください。

奈留島の愛唱歌はユーミンの「瞳を閉じて」

まずはユーミンです。サザンオールスターズとともに我々年代(アラ還)には神のような存在で、若い頃は自分なりのオリジナルカセットテープを作っては、友人と車で出かけたものです。ドライブが最高のレジャーだった時代、夜中に「海を見に行こう!」なんてのもしょっちゅうで、車中に流れていたのはいつもユーミンかサザンでした。そんな甘酸っぱい記憶を思い出しながら数年前に訪問したのが、長崎県五島列島の奈留島(なるしま)です。

フェリーから見える奈留島の朝

朝着のフェリーで奈留島に到着し、さっそく長崎県立奈留高等学校にあるユーミンの歌碑へ。同校は1965(昭和40)年に長崎県立五島高等学校の分校として開校したため、奈留高校独自の校歌はありませんでした。1974(昭和49)年、「私たちの校歌をつくってください」と同校の女子生徒がユーミンが出演していたラジオの深夜番組に投書したのが物語の始まりです。彼女の思いがユーミンに通じ、後日「瞳を閉じて」の楽譜とテープが奈留高校に寄せられたのでした。

奈留島の海の情景や友人への想いを歌ったこの曲は、同校や島の愛唱歌として今も歌い継がれています。同校にある「瞳を閉じて」の歌碑除幕式にはユーミンも参加したそうです。筆者は歌碑を巡ったあと自転車で奈留島をほぼ一周。朝の光に輝く青い海とスマホから流れる「瞳を閉じて」のマリアージュに酔いながら至福のツーリングを楽しみました。

「瞳を閉じて」歌碑

「五島うどん」だけじゃない!地元を味わい尽くせるお店

そろそろお腹がすいたので「五島うどん」の聖地、福江島にフェリーで移動します。五島列島といえば何といっても「五島うどん」。個人的には東の稲庭うどん(秋田)に並ぶ西の横綱うどんであります。

『いけす割烹 心誠』の五島うどん

福江島には専門店から食堂まで五島うどんを扱うお店が多くありますが、筆者が訪問したのは福江港からほど近い場所にある『いけす割烹 心誠(しんせい)』。同店は地元の魚料理が売りですが五島うどんもオンメニューされており、五島料理を代表する食事のマリアージュを味わえます。写真の通りどちらもつやっつやのピッカピカ。美味しいのは言うまでもありません。

『いけす割烹 心誠』

東京で五島料理が楽しめる店2選

『五島伊勢丸』のあおりいかの一夜干し

五島料理を味わいたい方のために、東京にある五島料理のお店を2軒ご紹介します。茅場町にある『五島伊勢丸』は新鮮なお魚と五島うどんに加え、長崎名物の「ちゃんぽん」や「皿うどん」もいただくことができます。あおりいか一夜干しなど奈留島産の海産物もメニューにあり、まるで五島列島にいる気分になること請け合いです。

『赤ちょうちんぶらり』五島うどん

よりお手頃に五島料理を味わうのであれば赤坂見附にある『赤ちょうちんぶらり』がお薦め。ランチにもある五島うどんを食べながら、奈留島の青い海と空に思いを馳せてはいかがでしょうか。

奈留島の青い海と空

ドリカム吉田美和さんの聖地・北海道池田町

続いてはドリカム吉田美和さんの聖地、北海道中川郡池田町に飛びましょう。ドリカムと言えば筆者が20代のころ、大阪のFMラジオ「FM802(エイトオーツー)」のヘビロテで「笑顔の行方」が流れ、吉田さんのパワフルな歌声に圧倒されたことを思い出します。

彼女は池田町に生まれ、高校は電車で30分ほどにある帯広市の高校に通っていました(その高校は中島みゆきさんの卒業校というのも驚きます)。池田町はワイン産業がさかんで当地の「十勝ワイン」は北海道のワインブランドとして有名ですね。

『十勝ワイン城』

今年はドリカムデビュー35周年&十勝ワインの拠点『池田ワイン城』(正式名称は『池田町ブドウ・ブドウ酒研究所』、古城に似ていることからこう呼ばれる)50周年ということで7月にお城のふもとでドリカムスペシャルライブが行われました。過日NHKの音楽番組「SONGS」でも紹介されていましたので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

これこそ北海道の味噌ラーメン!吉田美和さんゆかりのラーメン店

生まれ故郷だけあって池田町には吉田美和さんゆかりの地が多くありますが、今回ご紹介するのは彼女が愛した『再来』です。外見はごくごく普通の町中華の風情なのですが、店内は地元の常連客からドリカムファンでいっぱい。

『再来』

メニューはラーメンだけという潔さ。北海道ならでは「味噌ラーメン」が人気です。写真をご覧いただくと具材はもやしだけのようですが、もやしと麺の間にチャーシューとメンマが隠れています。メンマ好きな筆者にとってはなんとも嬉しい仕掛けではありませんか。

『再来』の味噌ラーメン

北海道の味噌ラーメンはかくあるべしといったコクのあるみそ味とちぢれ麺のマッチングが絶妙で、いかにも地元で長く愛されている古風な味噌ラーメンなのでした。進化が止まらない札幌市内の今風味噌ラーメンよりも個人的には好みかもしれません。吉田美和さんが愛した味噌ラーメンと十勝ワインの旅、ファンならずとも北海道に行かれる際は是非お立ち寄りください。

十勝ワイン城から望む十勝平野

今日は特別編として、ユーミンとドリカムの聖地とご当地グルメをご紹介しました。もうすぐクリスマス。ユーミンは「恋人がサンタクロース」や「ロッヂで待つクリスマス」、ドリカムは「雪のクリスマス(英語詩版WINTER SONG)」などこの時期ならではの名曲が街を彩る時期ですね。歌姫の名曲を聴きながら、どうぞ皆さまも素敵な年末をお過ごしください。

文・写真/十朱伸吾 
おとなの週末Web専属ライター。旅と食とビールと競馬をこよなく愛する。ツーリングとゴルフも趣味。ツーリングの成果でダイエットにも成功。

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