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文化が爛熟した江戸の町では美味が生まれる下地があった。現在の東京では少なくなった、この江戸料理に取り組むのが若き料理人の海原さん。

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食事 太華(最寄駅:芝公園駅)

故きを温ねて新しきを知る江戸料理
江戸料理の一番の特長は昆布を使わないことというが、その分、切れがよく味わいは澄んでいる。例えば筍に詰め物をした筍羹や鱚の酒びてなど、新しい皿が登場するたびに研ぎ澄まされた江戸の味に目を見張る。古いものでありながら、今となっては逆に新鮮に思えるのだ。 芝エビの濃厚な旨みに驚く、名物のふわふわの芝海老しんじょうをはじめ、コースには江戸料理に欠かせない芝エビが頻繁に登場する。「芝エビは一年中食べられますが、春から初夏が味が良い」と海原さん。コースでは、芝エビのダシたっぷりの玉子焼にはじまり、〆は芝エビの甘みがなんとも旨いそぼろご飯など、その美味しさを存分に味わえる。

おまかせコース(芝海老そぼろごはん、お味噌汁、利休卵、セイゴの酒塩焼き、芝海老しんじょう、浜防風と浅利のお浸し、筍羹と豆腐の木の芽田楽、なまり節と白瓜の酢の物、玉子焼き、鱚の酒びて、小肌の辛子醤油和え)

5400円

季節のおまかせコースは2種類。その他にねぎまなどの鍋コースや単品も充実。前菜おまかせなど、その場で臨機応変にも対応してくれる。鱚の酒びては、酒びたしの意味。なまり節は江戸でも良く食べられていた食材で、こちらは自家製している。浜防風も古くから使われていた野菜のひとつだ。芝海老のそぼろは酒煮にしてごく薄味をつけている。味噌汁は江戸甘味噌と三州味噌(八丁味噌)のブレンド。甘味は練りごまたっぷりの利休卵

お店からの一言

店主 海原大さん

「古い仕事が残る江戸料理に魅せられています」

食事 太華の店舗情報

[住所]東京都港区芝2-9-13 桑田ビル1階 [TEL]03-3453-6888 [営業時間]18時~24時(最終入店22時) [休日]土 [席]カウンターあり、全12席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし、お通し代324円別 [交通アクセス]地下鉄都営三田線芝公園駅A出口から徒歩2分

電話番号 03-3453-6888

2018年6月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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admin-gurume
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