それ、ホントですか! 3分どころか30分もかかるカップヌードルって? 麺が伸びちゃうでしょ!! と思うけど、大丈夫。だって食べられないカップヌードルだから!
画像ギャラリーマジですか。3分ではできあがらないカップヌードル? 3分どころか30分以上もかかるって、麺が伸びちゃうでしょ!! こちらの画像、コンビニやスーパーなどで売っているおなじみの日清カップヌードル……にしか見せないけど、違うんです。だって食べられないから。
NHK朝ドラ『まんぷく』も蘇る!? 「食べられない」日清カップヌードル
実はこれ、日清カップヌードルのプラモデル。ええええ~ッ! と驚きますよね?「(株)BANDAI SPIRITS」 ホビー事業部の『BEST HIT CHORONICLE』シリーズ、「BEST HIT CHORONICLE 1/1 カップヌードル」。
ちょいと商品名が長いけど、ざっくりといいますか、愛称で呼ばせていただくと「日清カップヌードルのプラモデル」。2020年9月に誕生した商品で、発売時価格は2420円(税込)。
NHK朝ドラ『まんぷく』(2018年度)で、日清カップヌードルが1971(昭和46)年に生まれるまでの苦悩や研究が描かれていたが、今や世界中に愛されるカップ麺界の主役、王道ですよね!!
どれを買おうかな……と迷った末に「やっぱ、これだね」と日清カップヌードルを手にしている方、多いでしょう。これが「20世紀最大の発明」と賞賛されるゆえん!
本物そっくり! 3Dスキャンで形状を再現した「麺塊」
慣れ親しんだ食品をキット化し、自分の手で「組み立てる」という新感覚を「味わってもらおう」という狙いで誕生したのが、日清カップヌードルのプラモデル。プラモデルの進化、作ることの楽しさを多くの人に体験していただきたい、という想いから(株)日清食品とのコラボレーションが実現したという。
ここで紹介する多数の画像を見ただけでも楽しくなってくるけど、日清カップヌードル同様、「本物に近づけるこだわり」が満載。ここでは3つ取りあげましょう。
【こだわり1】
麺塊を実際に3Dスキャンすることで形状を再現! これだけではない。お湯を注いだ麺が、自然とほぐれて均等に水分を吸収するために上部の密度が高く、下部の密度が低いというカップヌードル特有の「疎密麺塊構造」があるが、そのまま踏襲。
よりリアルな造形を実現しているんです!
間違って食べてしまいそうな「エビ」と「謎肉」の部品!!
【こだわり2】
具材についても麺塊と同じく3Dスキャンにて形状を再現。実際の商品同様「たまご」「エビ」「謎肉」をひとつひとつ別形状で設計してパーツ化。ネギは「バラン」を帯状にして付属することで、お好みの量・大きさで刻むことができるという楽しさ!
また、フタを止めるシールは本物のカップヌードルと同じものを使用している。……具材のなかでも、「エビ」と「謎肉」は本物そっくり! すぐにでも食べたいくらい。硬いでしょうけどね(笑)。
カップの「CUP NOODLE」ロゴは3層構造になっているこだわり。参りました!
【こだわり3】
「CUP NOODLE」ロゴは、「カップ下地の白」「ロゴのフチの赤」「ロゴの文字の白」の3層構造で、パーツを重ね合わせていくことで組みあがる構造。ここまでこだわるとは……もう、涙が出ます!!
シールではなく成形色での色分けにこだわり、自らの手でロゴを組み立てていく新感覚を味わえるというのが狙い。素晴らしすぎる!
さらに、半世紀も変わることのない慣れ親しんだカップデザインには、特徴的な金色の破線模様をもパーツ分割で再現。パーツが噛み合い破線模様が浮き出る、という構造になっている。また、カップ内部には、内側のお湯の注ぎラインまでも再現。……どこまでも深掘りするこだわりの数々に参りました~!
……というわけで、日清カップヌードルの奥深さを再認識できてしまう「3分では完成しない」日清カップヌードル。食文化の一端を感じました!!
文/おとなの週末Web編集部、写真/「(株)BANDAI SPIRITS」ホビー事業部