本誌『おとなの週末』で連載している、声優・茅野愛衣さんの「コヨイのカヤノ」。そのコラムを補完する内容をWebで展開している「ソノタのコヨイ」。今回はその番外編。長崎探訪記をお届けします。
画像ギャラリー本誌『おとなの週末』で連載している、声優・茅野愛衣さんの「コヨイのカヤノ」。そのコラムを補完する内容をWebで展開している「ソノタのコヨイ」。今回はその番外編。長崎探訪記をお届けします。
江崎マネージャーの検索力にあらためて感嘆
ひと口餃子のはしご、そしてお寿司と長崎の美味を堪能した様子は本誌2025年1月号でお伝えしました。翌日に伺った喫茶店や長崎ちゃんぽんのお店のことを紹介しますね。
いつもいつも本当にすごいなあと思わされるのが、江崎マネージャーの店舗探索能力。
長崎2日目の朝のこと。午後に佐賀県の天山酒造さんに伺うことになっていたのですが、まだ時間があったので昨日食べられなかった長崎ちゃんぽんを食べてから移動しようということに。
ですが、まだ朝10時。眼鏡橋近くの目当てのお店はやっていません。すると、「ここの喫茶店でコーヒーでも飲んでましょう」。スマホで探したそのお店は、『珈琲ニューポート』さん。ちゃんぽんのお店まで歩いて数分のうえ、入ってみれば、私好みの落ち着いた雰囲気のいいお店。
「いや、スマホで“日曜営業”、“喫茶店”で検索しただけですよ」と言うものの、前日の『富士男』さんと言い、本当、江崎マネの検索はすごいんです。
『ニューポート』さんではサイフォンでコーヒーを淹れます。やさしい苦味と穏やかな酸味で、ホッとするおいしさでした。朝の一杯に実によき! です。
そして秋には床にイチョウの落ち葉が敷きつめられたり、午後2時以降は「オヤジのコーヒー」なんてメニューがあったり、お客自身が豆を挽くことができるなど、趣向を凝らしたお店でもあるみたいです。
ところで、もうひとつすごいなと思ったことが……担当編集ドビーの食欲。この後ちゃんぽんを食べに行くっていうのに、食事のメニューを凝視。モーニングが食べたいの? と思っていたら「おぉハンバーグが、あぁ焼肉セットも! え? ロコモコなんてのまでありますよ!」。
もうすぐちゃんぽんだと言うのに、「大丈夫っすよ」と笑みを浮かべています。興奮状態で食べる気満々(笑)。一体、どんな胃袋しているの? でも結局、時間がなくてコーヒーだけで店を後にしました。残念、ドビー!
食べ応え満点! 長崎ちゃんぽん
いよいよ、長崎といえばの「長崎ちゃんぽん」です。眼鏡橋近くの『共楽園』さんへ。『ニューポート』さんから開店10分くらい前に行ってみたら、すでに10人近い方が開店を待っています。慌てて最後尾に並んだのですが、その後も続々と人がやって来ます。ドビーの食欲をスルーして早めに来てよかったです(笑)。
待つことしばしで入店。家族経営なのかな? 厨房にはお父さんと息子さん、配膳はお母さんらしき方がやっていて、黙々と仕事をこなしています。観光地の近くの人気店。しかも週末。きっと休む間もないんだろうなあ。なんて思いつつ、私とドビーは長崎ちゃんぽんを、江崎マネは皿うどんを楽しみます。
「わぁおいしそう!」
湯気が立ち上るちゃんぽんは野菜たっぷり。スープは思ったほど白濁しておらず、東京のタンメンに近い感じです。さっそく太麺を啜ると、野菜の甘みがにじみ出たスープがしっかりと絡んでいて、野菜の味わいやお肉や魚介の旨みが口いっぱいに広がります。それにしても、具の量がすごくて食べても食べてもなくなりません。困っているのではなくて、食べ応え満点でよき! です。
一方、江崎マネが頼んだ皿うどんはこってりした餡がたっぷりとかかっていて、こちらもおいしそう。ひと口いただいたのですが、ほんのり甘い餡と香ばしい細麺と見事にマッチ。トロトロとサクサクという異なる食感も楽して、こちらもよき!
「あぁお腹いっぱい」と幸せに浸っていたら、江崎マネが「やってしまいました……」と暗い顔。聞けば、ウスターソースをかけて味変させてもおいしいですとメニューに書いてあるではないですか! おいしいおいしいと夢中で食べてしまったせいで、すっかりソースをかけ忘れてしまったみたいです。
最後に、この日は朝から小雨模様。眼鏡橋の上であの曲を歌ってみましたよ♪
カステラ、レトロな喫茶店、ひと口餃子にお寿司にちゃんぽん。長崎に大満足。そして、今回の取材の目的のひとつ、佐賀県は「天山酒造」さんに向かうことにします。
茅野愛衣(かやの・あい)/9月13日生まれ。代表作に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(めんま役)、『ノーゲーム・ノーライフ』(白役)など多数。2024年7月からオンエア中の『真夜中ぱんチ』(ゆき役)に出演のほか、8月上旬からは映画『ふれる。』公開を記念して、『あの花ラジオ』復活版のパーソナリティも務める。
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