樹液を噛む習慣から始まったチューインガムの歴史
チューインガムは西暦300年頃、メキシコ南部から中央アメリカに住んでいたアステカ族、マヤ族に、そのルーツを見ることができます。住んでいた地域一帯には巨木が生えており、その樹液のかたまりを噛む習慣があったそうです。樹液のかたまりはチクルと呼ばれ、これがガムの元祖です。その後16世紀にスペインがこの地域を征服し、チクルを噛むという習慣はスペイン人の間でも広がっていきました。1860年頃、アメリカでチクルに甘味料を加えたものが売り出されると人気になり、世界へと普及していきます。
日本に初めて輸入されたのは1916(大正5)年のこと。その後、1928(昭和3)年頃にマサキガム、新高製菓などが国産ガムの製造販売を始めました。しかし日本の食生活とマッチしなかったためあまり売れなかったといいます。チューインガムが浸透し始めたのは昭和20年以降、日本人の生活の洋風化と共に愛好者が増えました(参照:日本チューインガム協会HP)。