宇治茶と伏見稲荷の魅力を高めることに尽力
海外の観光客を中心に抹茶の人気が過熱し、価格は驚くほど上がり、抹茶といえないような模倣品が出回っているという話も耳にします。大谷さんは「宇治茶の美味しさを味わってほしい」と店頭以外でも声がかかれば出張して、宇治茶の魅力を伝える活動を行われています。
大谷夫妻は、伏見稲荷大社をお参りする方のために、来店されたお客様の質問には丁寧に答えて、観光案内や地元のおすすめのお店などを教えています。また他店の買い食いで出たゴミをもらって処理してあげるなど、ポイ捨て防止や、観光客のマナー向上にも取り組まれています。そんな行動が個人のブログやSNSで紹介され、その評判を頼りに来店される方や、外国人ツーリストの常連客も増えているそうです。
「宇治茶のことも伏見のことも好きになる方が増えてくればいいなと思っています」と大谷さん。
「よかったらどうぞ」と出してくださったのが、宇治抹茶入り雁ケ音でした。日替わりでお茶を用意されていて、接客に余裕があるときは試飲させてもらえるそうです。美味しい宇治茶が手に入るだけでなく、大谷夫妻との会話を楽しみながら、心地よいひとときを過ごせるかもしれません。
[店名]大谷茶園
[住所]京都市伏見区深草稲荷榎木橋町29
[電話番号]075-641-2581
[営業時間]10時〜18時
[休日]水曜
[交通]JR奈良線稲荷駅から徒歩3分。京阪本線伏見稲荷駅から徒歩4分
文・写真/寺田鳥五郎
テラダ・トリゴロウ。京都精華大学美術学部(現・マンガ学部)卒業。ココロ株式会社代表取締役。1968年、京都生まれ。タウン誌編集者、地方新聞記者、フリー編集ライターを経て、編集デザイン会社を設立。「人に歴史あり」を信条に取材を重ね、その人の魅力を伝えることを心がけている。














