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夜お茶というのは、女子の習慣なのかもしれない。しかしおっさん女子と名乗りながらも、私も女子の端くれ、夜お茶は大好きでごわす。 平成も終って、令和になって、吉祥寺も変わるワケですが、でもこの店がなくなったら、吉祥寺はもう終わりなんじゃないの?という、夜お茶のできる店がおっさん女子的にあります……。

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吉祥寺の夜お茶におすすめの喫茶店、の件

夜お茶というのは、女子の習慣なのかもしれない。
しかし、おっさん女子と名乗りながらも、私も女子の端くれ、夜お茶は大好きでごわす。
夜お茶は、だいたい20時ごろから女友達とごはんを食べ始め、22時すぎくらいに店を変えようかという話になって、お茶を飲んでまったりしたいよね、という流れなんですが。
その2軒目が難しい……。

吉祥寺の喫茶店&カフェ系は、23時閉店(22時30分ラストオーダー)がほとんどなので、その時点で店が限られてくる。
さらに、お茶だけでOKっていう店もあんまりないんだよね。
あと、駅近がいいし……。
そんなときに思い出すのが、駅の公園口を出てパークロードを三鷹方面に1分くらいっていう立地にある喫茶店『Y』である。
店名は、“ゆ”で始まって“む”で終わる、ひらがな7文字ね。
吉祥寺で1976年から営業している老舗喫茶店である。

地元民の私は、数えきれないほどこの店でお茶をしているが、いまだに店名がうろ覚えなのであった。
しかし吉祥寺に頻繁にくる女友達も場所と雰囲気は覚えているので、「あの、“ゆ”とか“ぺ”の店に行こうよ」とか「出窓がステキな喫茶店」「アンティークな雰囲気で落ち着くあそこ」「呪文みたいな名前の店」と言った調子(笑)。
ちなみに呪文みたいな店名は、宮沢賢治の詩の一節らしいです。
今回、原稿を書くにあたって、やっと店名を覚えました……。

イラスト/スタジヲワンツー

吉祥寺のパークロードといえば狭い道をバスが頻繁に通り、古い雑居ビルが多く、居酒屋がひしめいているという、わりと騒がしい通りなんだけど、そのなかで『Y』は、異空間という感じで佇んでいるのであった。
ビル自体は4F建てだが、お店は1F&2F。通りに面してステキな出窓があって、店内は、ほの暗いアールヌーボー調である。
夜遅い時間に、ファミレスみたいに照明が明るすぎる店に行くと疲れるおっさん女子。
でも、ここの灯りは、適度に暗くて落ち着きます。
夜は24時までやっているし、お茶だけでもOK!
私はケーキも食べちゃうけどね。
飲み物には、世界各国の珍しいものがあるというラインナップ。
スイスコーヒーとか、カフェアレキサンダーとか、リフレスコ・デ・カフェって、一体なんじゃろ? みたいな(笑)。
あとアイリッシュコーヒーのように、お酒を使ったお茶メニューもあるんですよ。
夜はお客さんも落ち着いた人々しかいないので、超リラックスできる空間。
私はひとりで、あちこちの喫茶店やカフェに入るタイプですが、ここは女友達と2人っていうのが、ベスト。
正直、仕事をするのには向きません。
パソコンなんか持ち込むと、なにかの磁場でパソコンがやられそうだ(苦笑)。
スマホも超場違いな感じがする。
ひとりでぼんやりしてもよさそうだけど、異空間に頭と心が持って行かれそうなので、やっぱり女子2人で静かにおしゃべりっていうのがいいよね。
24時閉店だから、井の頭線の渋谷方面の終電の時間にちょうどいいし、中央線&総武線の終電にもいい頃合い。

昼はランチもやっていて、女子グループで大賑いなので、夜お茶とはまたちょっと別の顔っていう感じですが、私はランチのキーマカレーがお気に入りです。
ちなみにパクチー山盛りだ!
彩りや盛り付けも美しいです。
ランチメニューも飲み物同様に、世界各国のフードがズラリっていう感じで楽しいよ。
平成も終って、令和になって、吉祥寺も変わるワケですが、でもこの店がなくなったら、吉祥寺はもう終わりなんじゃないの? という店がおっさん女子的に5軒くらいあります。
そのなかの1軒が、この『Y』だ!

天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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