ルーツは昭和55年創業の小さなラーメン店
東急百貨店渋谷・本店の地下食品売り場イベントコーナーには、地方の名店が期間限定で出店しています。美味しそうな無添加自家製チャーシューに興味をそそられ、脚が止まったのが、秋田市の人気店「餃子の餃天」でした。
ルーツは昭和55年創業の「奥州ラーメン」。平成19年に、二代目の現店主が株式会社テンジョイを設立し、「奥州ラーメン/餃子の餃天」の営業が始まりました。もともとは秋田県由利本荘市にありましたが、現在は秋田市内の秋田駅から東に約2キロの場所で店舗を構えています。
首都圏には年に数回出店しているということですが、東急本店は今回が初めて。出店期間は4月15~21日です。自家製チャーシューに関心があったのですが、やはり「年間100万個完売」という餃子が気になります。
店員さんに聞くと、この“100万個餃子”は「情熱の赤餃子」。ほかに「至福の白餃子」「新緑のふき餃子」の基本メニューがあります。通販で“お取り寄せ”もでき、「情熱の赤餃子」が一番人気とのことでした。楽天の餃子ランキングで1位だったこともあるそうで、店員さん曰く「お取り寄せ日本一の餃子です!」。全国各地の人気の餃子も通販で買えますが、その中でもこの販売個数はかなりの数字です。
化学調味料、着色料、保存料不使用というこだわり
餃子の餃天が大切にしているのは「無添加」ということ。化学調味料、着色料、保存料などを使っていません。材料にももちろんこだわり、秋田県産の豚肉に加え、野菜や小麦粉も国産です。「素材の持つ力を最大限に活かす事を追求してきた」といいます。
東急本店のイベントコーナーには、焼きたての餃子がありました。ですが、店員さんが冷凍ケースに並べられた商品の方をすすめてきます。通販で実際に売られている冷凍商品です。「ぜひ、ご自宅で焼きたてを食べてください」。その言葉に押されて、自家製チャーシューとともに、「情熱の赤餃子」(12個入り、税込み1296円)を購入しました。
もっちりとした食感、ほどよいピリ辛 ビールに合う!!
説明書きにあった「焼餃子」の作り方は下記の通りです。極めて簡単にできました。
(1) フライパンに適量のゴマ油を入れて強火で熱します。
(2) 熱くなったら凍ったままの餃子を少し離して並べ、キツネ色になるまで焼きます。
(3) 焼き目がついたらお湯(熱湯)50cc前後(餃子12個に対しての目安)を餃子の上から注ぎ、蓋をして4分間中火で蒸し焼きにします。
(4) 水分がなくなったら完成です。
「情熱の赤餃子」は、皮に2種類の唐辛子が練り込まれています。焼きあがった餃子は、この唐辛子による赤い皮に照りが生じ、なんとも美味しそうな色合いです。店員さんによると、肉に味噌や醤油が練り込まれているので、そのまま食べてほしいとのことでした。
口に入れた瞬間、濃厚な肉汁がじゅわっとあふれます。皮は薄いのに、もちもちしていて食べ応えがあります。唐辛子の辛さは思ったより強くなく、ほどよい“ピリ辛”です。店員さんの言う通り、味がしっかりついているので、このままで充分な美味しさです。
“何も足さない”ことがきっと正解なのでしょうが、同店のホームページに「まずはそのまま一口、次にお酢だけでどうぞ」とあったので、お酢を試してみます。これはこれで、味の幅が広がりました。辛さがマイルドになって……うん、うまい!!
餃子といえば、やはりビール。ピリ辛の分だけ、杯がいつもより進みました。
「至福の白餃子」も「新緑のふき餃子」も美味
実は、「情熱の赤餃子」を購入した翌日も東急本店のデパ地下に行って、焼きたての「至福の白餃子」と「新緑のふき餃子」を購入しました。通販で買えるとはいえ、食べ比べができる貴重な機会です。
「至福の白餃子」は、王道の餃子です。もちっとした皮に、旨味がぎゅっと詰まった肉汁がたまりません。「新緑のふき餃子」は、秋田の名産品のふきの葉を皮に練り込んだ緑色の餃子です。しそも入っており、ほのかにその香りを感じます。店員さんによると、イベント出店した時は、この「新緑のふき餃子」が最もよく売れるそうです。
どの餃子もうまい。ただ、ビール好きにはやはり一番人気の「情熱の赤餃子」をおすすめします。このピリ辛は、クセになります。ビールが美味い!!
「餃子の餃天」の店舗情報
[住所]秋田市広面字蓮沼90-1
[電話]018-831-6788
[営業時間]11時~15時、17時~21時(※営業時間は変わることがあります)
[休日]年始
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