全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、岡山市の和食店『和膳 玄多(くろだ)』です。
落ち着いた風情の割烹で味わう岡山の名食材
その土地の食材を味わうのも、旅の楽しみのひとつだ。店主の黒田健二さんは、京都の料亭で会席を学び、故郷であるここ岡山で20年ほど前に店を構えた。ちなみに独立前は南極料理人だっこともあるんだとか(!)。
そんな彼が作る料理はまさしく正統派の和食で、味の濃い寄島のタコにシャコ、この地域で親しまれるベイカやイシモチなど、岡山が育んだ素材の持ち味を、きれいに立たせている。
酒盃を傾けながら、旅の夜をゆったり過ごすのに、もってこいの1軒だ。
白焼 6600円~、うな重 8800円~
そして3月~11月の入荷がある時にだけ出すご馳走が天然のシャコうなぎ。東京出身の先輩から教わったという裂きは関東風の背開きで、串打ちした後、関西風の地焼きで仕上げる。火入れの妙で繊維の中に閉じ込めたエキスが舌の上に放たれて、頬が緩むのを止められない。
店主の黒田健二さん「魅力たっぷりの岡山食材を味わって下さいね」
岡山『和膳 玄多(くろだ)』
[住所]岡山県岡山市北区大学町4-31
[電話]086-224-8722
[営業時間]11時半~13時半、17時半~21時半
[休日]月・第1日
[交通]岡山電気軌道6清輝橋線清輝橋駅から徒歩5分
▶おとなの週末2024年11月号は「秋の神楽坂」
撮影/西崎進也、取材/菜々山いく子
※2024年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「東京の“呑めるうなぎ店”ベスト2」では、覆面調査隊がお酒と一緒に楽しめる選りすぐりの2軒を実食レポートしています。