『JJ(ジェージェー)』というお酒を聞いたことがあるだろうか。「ジャスミン焼酎」の「ジャスミン茶割」=『JJ』は、その爽やかさと軽やかな飲み心地で、20~30代の若者を中心に大人気。発売後約3カ月で約700万本も売れ、年間販売計画の8割に達している。月刊誌「日経トレンディ」の2024年下半期ブレイク予測にも選出された。確かに、あの青い缶、コンビニやスーパーでもよく見かけるような……。ということで、『JJ』ヒットの要因を調査&実飲してみた!
20年前からあった「ジャスミン焼酎」がなぜ今ブームに?
最近ブームのサントリー『JJ』缶は2024年4月から全国発売された商品だが、実は、元となる同社の「ジャスミン焼酎〈茉莉花〉(まつりか)」自体は、20年前からあるロングセラー。
一般的な焼酎と同様にソーダ割、水割り、ロックなどで楽しまれてきたが、大阪エリアの飲食店を中心に、「ジャスミン焼酎」を「ジャスミン茶」で割るという新しいスタイル=「JJ」が、数年前からじわじわとブームに。
口コミやSNSへの投稿で話題となり、「ジャスミン焼酎」の2023年の売り上げは、2019年の約10倍に!着実に人気を拡大しているのだ。
『JJ』が若年層にウケたワケ
「焼酎」「お茶割」というと、若者ウケは悪そうだが……実は、2024年4月にサントリーが実施したWEB調査によると、飲食店や缶商品で『JJ』を飲用している人の約50%は、20~30代の若年層だという。
意外にも若者からの支持を得ている理由としては、「『JJ』という名前のキャッチーさ」「飲みやすさ」の2点が挙げられる。