「ノザキのコンビーフ」でおなじみの川商フーズが、ビール市場に新たな一手を打ち出した。2026年3月2日より順次全国で発売を開始している「Beer Maestro(ビアマエストロ)」は、いわゆる「ビール」でありながら手が届きやすい価格を実現した新商品。「ノザキのコンビーフ」「ノザキのポーク」とともにサンプルをいただいたので、自宅で試した感想を本音でレポートする。
「毎日の食卓に、妥協のない本物を」─老舗食品商社が仕掛けるビール革命
「ノザキのコンビーフ」を知らない日本人は少ないのではないか。レトロな牛のマークが目印のあの缶詰は、戦後まもない1948年、川商フーズの前身である野崎産業が国産コンビーフ第1号として世に送り出したものだ。当時は缶の製造に必要なブリキの調達が難しかったため、コップ型のガラス瓶にブリキで蓋をして販売していたという。
そして1950年に台形の「枕缶」─江戸時代のあの枕に似ていたから公式にそう呼んでいるそう─が登場し、以来70年以上にわたって日本人の食卓に寄り添ってきた。野崎産業はその後、現在のJFEスチール系列の川鉄商事に吸収合併された後に食品部門が独立した「川商フーズ」にそのDNAを引き継ぐこととなったが、商品としての「ノザキのコンビーフ」は現在も川商フーズの看板商品としてブランドが守られている。
続いてこの記事の本題、「Beer Maestro(ビアマエストロ)」は、その川商フーズが2026年3月2日から順次全国で販売を開始したビールだ。資料によると「ラガー特有のキレのある爽快感に、2種類のアロマホップによる(中略)日本人の味覚に合う、程よい香りと苦み」(同社)を目指したそうで、欧米産のホップとオーストラリアと欧州産の麦芽を使用しアルコール分は5%。
ポイントは「ビール」であること。これまでは酒税法に合わせ豆やトウモロコシなどを使用した「第3のビール」が価格差から人気を博してきたが、2026年10月の同法改正によって「ビールへの回帰」が進むと見られているところ。川商フーズもこれまで韓国大手ビールメーカーと第3のビール「プライムドラフト」を2005年から製造・販売してきたが、法改正を受けて麦芽とホップのみの「麦芽100%」のビールで勝負に出たかたちだ。
そして、想定価格は現時点で税込み165円。世界有数のビール消費国であるベトナムの大手ビール工場との協力で「本格ビールの味わいをこれまでにない低価格帯」で提供できる体制を実現したといい、法改正後はさらなる値下げも期待できるという。










