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伊藤園は10月15日、「第37回 伊藤園 お~いお茶 新俳句大賞」の入賞作品を発表し、東京で表彰式を開催した。今年は世界60ヶ国、45万2270人から173万9032句の応募が集まり、その中から1000句の作品が入賞。最高位の文部科学大臣賞は岡山県岡山市の矢野啓介さん、次点の金子兜太賞は神奈川県平塚市の平之内里咲さんが受賞した。両氏の作品と、部門別の大賞受賞作品とは?審査員を務めた作家・クリエイターのいとうせいこうさんや俳人の夏井いつきさんのコメントとともに紹介する。

46歳の「鯨」と11歳の「恐竜」、頂点に立った二つの作品とは

文部科学大臣賞を受賞した矢野さんは、昨年の新俳句大賞でも金子兜太賞を、前々回も佳作特別賞を受賞しており、連続での受賞は1989年の大賞開始以降で初めて。今回の受賞作品はこちら。

春の海すこし鯨の乳まじる

岡山県 矢野 啓介 46歳

矢野さんと以前から面識があったという夏井いつきさんは、春の海という季語について「あっさりしているように見えて、俳句をやっている人間にとってはもう“春の海ひねもすのたりのたりかな”というあの句のイメージが頭の中を占めてしまう」と難しさを指摘。それでも、「春の海、春という季節は命を育む季節であり、海は母なる海。春の海という季語に、鯨という大きな生き物を出してきて、春の海が本来持っているその生命の豊かさ、それを真っ向勝負で描こうとした。大したもんじゃないかと思っています」と称えた。

矢野さんは、実は昨年の受賞作品も鯨をテーマにしているため応募にも勇気が必要だったそう。また選者側の視点に立っても同じ作者、同じテーマの作品を選ぶことへの躊躇は想像に難くないが、矢野さんは受賞スピーチで「先生方の勇気を感じて逆に勇気付けられました」と挨拶していた。

一方、金子兜太賞を受賞した平之内さんは11歳で現在小学6年生。5年生の授業で初めて俳句づくりに挑戦して受賞に至ったそう。

二億年待たせてごめん今掘るよ

神奈川県 平之内 里咲 11歳

恐竜好きのお兄さんの影響で恐竜や化石に興味を持つようになり、福井県の恐竜博物館や上野の国立科学博物館なども訪問。今回の作品もそうした日常のなかから生まれたものとのこと。

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部門別の大賞受賞作品6点
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おとなの週末Web編集部 松本裕一
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