チケット利用がお得! 麺類和食チェーン『サガミ』の安旨モーニング
名古屋でモーニングといえば、真っ先に喫茶店を思い浮かべるだろう。 しかし、最近では必ずしもそうではない。 これまでランチやディナーをメインとしていた飲食店がモーニングに力を入れはじめているのだ。
名古屋を中心に展開する『サガミ』もその一つ。 ここは、店ごとに製粉、製麺するそばをはじめ、味噌煮込みうどんやきしめんなど麺類のほか、手羽先や味噌かつなどの名古屋めしも楽しめる。 地元では有名なチェーン店だ。
モーニングを実施しているのは、愛知と岐阜、三重、奈良の一部店舗。 今回訪れたのは、中川区太平通にある松葉公園店。 モーニングタイムは店ごとに異なるが、ここは7時~10時45分(L.O.)。
これが「朝(あさ)ガミ健やかモーニング」(340円)。 コーヒー(HOT・ICEとダージリン紅茶、アイスティーから選択可)とトースト、ゆで卵、サラダと実にシンプルだが、スペシャリティーコーヒーや北海道産小麦「ゆめちから」を独自配合した食パンなど随所にこだわりが。 しかも、この値段の安さ。 名古屋の喫茶店ではコーヒーが400円~450円だが、340円はひと昔前の値段だ。 それにしても、なぜモーニングをはじめたのか? そばやうどんの店は、朝早くから麺やつゆの仕込みをするから、店を開けることになったのだろうか。
「喫茶店に足を運ぶお客様の大半は60代以上の方です。 当店も朝の営業を始めることでシニア世代を開拓できないかと2013年にスタートしました。 今は常連のお客様がほとんどです。 店で顔を合わせるようになったのが縁でお客様同士がお友達になったりしています」と、ストアマネージャーの中澤佳久さん。 常連客同士で会話に花が咲くのか、客一人あたりの滞在時間は長め。 そのため、コーヒーやパンのおかわり(各100円)も可能。 また、トーストにトッピングする「大納言つぶあん」(70円)や「メープルシロップ」(50円)もあり、味に変化を付けることで毎日来ても飽きないように配慮している。
「毎日来られるお客様は、11枚綴りのチケット(3400円)を利用されますね。 しかも、65歳以上のお客様は、毎月5日と15日、25日が5%引きになりますので、チケットが3230円になります。 1回あたり約293円ですから、かなりお得です」(中澤さん) ここ、松葉公園店に限らず、『サガミ』のほとんどの店舗は、交通量の多いロードサイドに出店している。 周辺には地元の喫茶店はもちろんのこと、朝から営業しているファミレスやファストフード店も数多くある。 この熾烈なモーニング戦争、どこに軍配が上がるのか見逃せない。
永谷正樹(ながや・まさき) 1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。
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