気分次第で攻める中華飲みはパラダイス
昼から町中華で飲むのが好きだ。別に昼からである必要はまったくないが、お気に入りの中華をつまみに、瓶ビール。誰に咎められることもなく、大衆的な空間での一杯は至福である。
さてそこで、そのヨロコビを満喫すべく出かけるぞ。ひと口に町中華と言っても、それぞれの店に個性がある。そこをどう攻めるか真剣勝負が楽しいのだ。
まずは板橋区は大山の『丸鶴』へ。何がすごいって、10歳にして中華の道に入ったという大将、岡山実さんの気合と妥協のない仕事っぷり。たとえば、毎朝6時から仕込むチャーシュー。肩ロースは紐で縛らず、煮込まず、やはり毎朝仕込む漬け汁に3時間漬け込む。しっとり柔らかく、なんとも旨い! 並みの町中華のレベルを軽々超える漢気な味にビールが旨いねえ。盛りも半端ないから、あれこれ、何人かで攻めるのもおすすめだ。
丸鶴 (大山)
手間が違う!本気の中華は最高に飲める
地元を始め遠方から足を運ぶファンも多し。炊きたての米で作り、絶大な人気を誇るしっとり系チャーハンなど、どれも旨い! その秘訣は、調理の腕はもとより、仕込みや食材選び、使う水まで徹底したその気合だ。魚介のダシと自家製調味料の深いコクが利いたラーメンもぜひ。
写真:焼豚1000円
しっとり旨くてこのボリュームも驚き
[酒]ビ―ル大瓶600円 焼酎サワー各400円 日本酒1合450円 [その他のメニュー]ラーメン500円、ニラレバ炒め700円、スブタ1000円
店舗情報
[住所]東京都板橋区大山西町2-2 [TEL]03-3957-5288 [営業時間]11時~15時、17時~21時半LO(月・火はランチのみ)※ランチタイム有 [休日]日・祝 [席]カウンター4席、テーブル42席計46席/全席喫煙可/予約夜のみ可/カード不可/サなし [交通アクセス]東武東上線大山駅南口から徒歩7分
お次は上野アメ横のガード下、『珍々軒』だ。縁台ひとつから徐々に拡大した店はこの場で60年。何と言っても半オープンエアで、行き交う人々の雑踏の中で飲むのがいい。さっぱりピリ辛の蒸し豚やざく切りきゅうり&炙りチャーシューをつまみに、サワーをクイッと。すっきりスープの〆ラーもたまらん。
珍々軒 (上野)
夏こそオープンエアで中華飲みだ!
食べてよし、飲んでよし、飲んだ後にもよし。サラリーマンからツーリストまで、アメ横ガード下ならではの雑然とした賑わいがいい。レバニラや餃子、定食も人気かと思いきやトッピングも可の麺のメニューも充実。ひょいと一杯やったあとの、〆のラーメンもお楽しみだ。
[酒]ビ―ル生中500円 樽詰ハイボール500円 サワー5 0 0 円 [ その他のメニュー]からし和え300円、餃子ライス650円、レバニラ炒麺(焼きそば)850円など
店舗情報
[住所]東京都台東区上野6-12-2 [TEL]03-3832-3988 [営業時間]10時~23時(日~20時)※ランチタイム有 [休日]月 [席]カウンター6席、テーブル18席 計24席/全席喫煙可/予約不可/カード不可/サなし [交通アクセス]JR上野駅不忍口から徒歩3分
そして一見ではちょっと二の足を踏むかもしれぬビルの奥に、昭和47年から佇むのが板橋駅前の『平家』。お父ちゃん、お母ちゃんの親が沖縄出身で、数々の郷愁誘う中華メニューとともに、沖縄ナイズなつまみも点在。見よ、このプルップルな豚足。これが飲まずにいられるかー!
サワーだけでも38種もあるドリンクがまた充実。青汁農協サワー、マイルドでおすすめです。
平家 (板橋)
圧倒的かつ愛あるメニューでクセになる楽しさ
知る人ぞ知る隠れ家的な店ながら、一度訪れたら常連になる人も多し。腹ペコの若者にはボリューム満点の定食各種もあれば、簡単なおつまみから一品料理まで幅広く、庶民的なメニューは飲むのに事欠かない。親子3代で営む、アットホームさも素敵だ。愛があるんだなあ。
写真:煮込みとんそく700円
プルプルで柔らか。あっさりした味付けで、ビールにも最適
[酒]ビ―ル中生540円 ホッピーセット430円 サワー各種430円 [その他のメニュー]ハムエッグ(目玉3つ)460円、キクラゲ玉子いため740円、マーボードーフ700円など
店舗情報
[住所]東京都板橋区板橋1-16-5 角一ビル1階 [TEL]03-3961-1903 [営業時間]18時~24時半LO(日・祝~23時LO) [休日]不定休 [席]カウンタ−4席、テーブル46席 計50席/全席喫煙可/予約可/カード不可/サなし [交通アクセス]JR板橋駅西口から徒歩1分
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。