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名古屋めしの一つとして数えられるエビフライ。名古屋だけに何かしらのヒネリをくわえてあると思われがちだが、いたってフツー。全国で食べられているエビフライと何ら変わらない。ただ、どの店もやたらと大きさをウリにしている……。

全長30センチ! エビの大きさにこだわる名古屋人も納得の「ジャンボ&ジャンボエビフライ」

名古屋めしの一つとして数えられるエビフライ。 名古屋だけに何かしらのヒネリをくわえてあると思われがちだが、いたってフツー。 全国で食べられているエビフライと何ら変わらない。 ただ、どの店もやたらと大きさをウリにしている。

そう、名古屋のエビフライは大きければ大きいほど評価が高いのだ。 大好きなエビフライをお腹いっぱい食べたいという気持ちの表れだろうが、もう、なんてわかりやすいんだ(笑)。

今回紹介する『キッチン 欧味』もその一つ。 約20年前、エビフライとハヤシライスを看板メニューにオープン。 当初から大きなエビフライはあったものの、全長約25センチと他店でも見かけるサイズだった。

状況が一変したのは、オープンして2、3年経ったある日のこと。 「いつものように市場へ仕入れに行くと、いつも使っているエビよりも大きな、規格外のエビが売られていたんですよ。 試しにそれを使ってみようと」と、店主の大野稔さん。

それが、今や店の名物となった「ジャンボ&ジャンボエビフライ」(サラダ付き2500円)だ。 全長はなんと、30センチ。 紛れもなく名古屋ではトップクラスのサイズである。 エビフライの大きさにこだわる名古屋人も満足するだろう。

しかし、ただ単に大きいだけというワケではない。 揚げ具合が絶妙で、エビのプリプリとした食感や噛んだときに広がる甘みを見事なまでに引き出している。 また、たっぷりとかかった自家製のタルタルソースにはヘルシーな綿実油を使用していて、口当たりもさっぱり。

ご飯と味噌汁が付く「ジャンボ&ジャンボエビフライ定食」はプラス200円の2700円。 タルタルソースは、ご飯との相性も抜群。 ご飯のおかずとしては最高だ。 あ、書き忘れそうになったが、ココのご飯の量は、並盛が他店での大盛。 お腹が空いているからといって大盛にしようものなら、大変なことになる。 お腹に自信のある方はどうぞ♪

こちらは、もう一つの名物、『ハヤシオムレツ』(1000円 ※ランチタイム11時~15時は900円)。 ハヤシライスと、オムレツ、サラダをワンプレートに盛り付けた豪華な一品だ。 味の決め手はやはり、自家製のデミグラスソース。 牛すじや香味野菜を1週間かけてじっくりと煮込み、トマトソースと合わせて仕上げる。 どこか懐かしい味わいに、誰もが感激するだろう。

キッチン欧味 [住所]愛知県名古屋市千種区千種1-9-23 [TEL]052-734-0345 [営業時間]11時~15時、17時~22時(日、祝は~21時) [定休日]月曜(祝の場合は翌火)

永谷正樹(ながや・まさき) 1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

この記事のライター

永谷正樹
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