【閉店】恵比寿の日本料理『紫長』

気にはなるけど入るのに勇気がいる店がある。扉の向こうはどんな世界?

画像ギャラリー

※閉店※紫長(最寄駅:恵比寿駅)

工夫を凝らした和食が旨い大人の隠れ家

エイッと暖簾をくぐると、そこはわずか8席のカウンター空間。キリリと白衣を着た店主が迎えてくれる。むむ、アタリの予感……と、これが同店の第一印象である。予感が確信に変わるのはコース1品目からだ。ある日は牛乳で作る嶺岡豆腐とイクラの華やかなひと皿。これがクリーミーで味わい深くて。実は店主が千葉出身で、地元の嶺岡牧場が日本の酪農発祥地ゆえに牛乳の豆腐を出すことが多いのだそう。郷土愛は他の食材にも。魚は千葉県産を中心に揃え、米は実家で作る田植え後農薬不使用のコシヒカリ。見た目も味も工夫された料理に、ほぉ~と感心することしきり。さらに季節でアワビなど上物も登場すると聞けば、四季ごとに通いたくなる。勇気を出して入って正解と思う瞬間である。

コース 仕入れによって内容と品数は変わる

5400円

「毛ガニのしんじょう」はカニ味噌と毛ガニから取ったダシで味わう。捻りを利かせた「新玉ネギのふろふき」はトロリと甘い。ハムは酒を飲んでいるお客さんのつまみとして出すことも

みねおか豆腐のいくら掛け、お造り(鯵、鯛)

牛乳で作った豆腐はコクがあってもっちり。イクラが散りばめられた見た目も美しい。お造りは東京湾のアジなど

鯵の握り

握りが出ることもあるのは長谷川さんがかつて寿司屋で修業したこともあるから。シャリには寝かせた古米を使う

桜海老と自家製紅生姜のかき揚げ

風味豊かな桜エビと紅生姜が相性抜群

お店からの一言

店主 長谷川裕久さん

「料理に工夫を感じてもらえるコース構成を心掛けています」

※閉店※紫長の店舗情報

[住所]東京都渋谷区恵比寿1-29-16 [TEL]03-6721-9664 [営業時間]12時~14時、18時~23時(22時LO)※ランチタイム有 [休日]日・祝 [席]カウンターのみ、全8席/全席禁煙/予約可/カード可/サ10% [交通アクセス]JR山手線ほか恵比寿駅東口から徒歩8分 ※コースは前日までに要予約

電話番号 03-6721-9664

2018年6月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

画像ギャラリー

関連キーワード

この記事のライター

関連記事

朝ごはんが1万1000円!銀座で最上級の朝食を発見 店主は五つ星ホテルの総料理長時代「世界一の朝食」と米雑誌がお墨付き

今一番好きな蕎麦屋は?目白『蕎麦 おさめ』と即答!唸ったのは「羊ロース」

心が震えた『翁庵』の“地味うま”な蕎麦前 この「親子煮」を見よ!

「おとなの週末」編集長が唸った『蕎麦前ごとう』の「合鴨炭火焼」 ロゼとの相性抜群、その味わいは?

おすすめ記事

【埼玉・東松山の名店】秋田の伝統建築でいただく絶品の手打ちそばとうどん!風情たっぷりの古民家で非日常も味わえる【PR】

東京、うまい町中華の「あんかけラーメン」ベスト3店…トロリ濃厚《表参道・森下・成城学園前》で覆面調査で発見

三河産大うなぎはパリッパリのふわふわ!『神楽坂 濱千』でうなぎの新感覚食体験が待っている!

【難読漢字】地名当て かの有名な物語の里

【11月22日】今日は何の日? 辛い!おいしい!美容にうれしい!

ビッグなソーセージをがぶり!【厳選】シャルキュトリーが自慢のビストロ4軒 

最新刊

「おとなの週末」2024年12月号は11月15日発売!大特集は「町中華」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…