今までの吉祥寺の和風のカフェ、喫茶店、甘味処は、比較的年配のマダムたちの需要が多かった吉祥寺である。しかし最近、けっこう若い女子向けのカジュアルな和風がキテるんじゃないでしょうか? ということで、今回は2020年にオープンした2軒ご紹介してみようと思います。
画像ギャラリー吉祥寺の新興和風カフェは、“映え狙い”ではない、の件
今までの吉祥寺の和風のカフェ、喫茶店、甘味処は、比較的年配のマダムたちの需要が多かった吉祥寺である。
しかし最近、けっこう若い女子向けのカジュアルな和風がキテるんじゃないでしょうか?
ということで、今回は2020年にオープンした2軒ご紹介してみようと思います。
イラスト/小豆だるま
まず1軒目は、私が東京の北欧と勝手に断言した『moi』(73回参照)が閉店し、その跡地に出来た大正通りの『C庵』。
『moi』閉店のダメージから立ち直れず、足を運ぶのを躊躇していましたが、勇気を出して行ってみました。
壁真っ白&テーブルは明るい木の質感だった『moi』の面影は一切なく、全面的に落ち着いた渋い木の質感を生かしたシンプルモダンな雰囲気になっていました。
ドリンクは、“シンプル系”と“映え系”の、やや両極なラインナップです。
私は映え系に興味がないので、緑茶推しです(苦笑)。
苦みのある香麗茶とか、甘さを感じる萌緑茶など、好みに合わせて細かくラインナップしていて好印象。
そして映え大好き女子向けには、タピオカ入りとか、かなりデコな抹茶ラテ系もあるよ。
ただ、ドリンクのテイクアウトは場所柄を反映した“映え系”中心ですな。
おっさん女子的には店頭販売している茶葉購入がおすすめです。
そして2軒目は、中道通りの『C抹茶製造所』。
店名の通り、“超”抹茶推しです。
このお店は、以前も中道通りの最果てにオープンし、たぶん3ヵ月くらいで閉めちゃって、その後東急裏の『カフェT』という曜日日替わり店舗に参加していて、そこも撤退して、2020年の夏に吉祥寺の中道通りに再々オープンという数奇な運命をたどっております(笑)。
店内はサッパリとした雰囲気で、映え大好き女子には物足りないかもな。
全体的に濃い緑色っぽいし(笑)。
メニューのラインナップはもう抹茶のオンパレードです。
抹茶ラテ、抹茶スムージー、抹茶ビールなんてもんもありますよ(笑)。
でもさー、創意工夫のメニューに対して大変申し訳ないけど、この店もシンプルな抹茶がとっても美味しいよ……。
店頭販売の抹茶パウダーも家で手軽に楽しめておすすめだ。
あとね、店内には非常に珍しい抹茶を挽く石臼がありますけど、思ったほど映えません……。
昔ながらの道具なので超質実剛健です。
おっさん女子の結論として、吉祥寺の新興和風カフェは、あまり“映え”ない。
しかし地に足がついたシンプルメニューが美味しいのと、店頭販売の茶葉&抹茶パウダーがおすすめだ、ということになりました(苦笑)。
いいのか、悪いのか、正直わかりません(笑)。
天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。
小豆だるま
高校の国語教員を経てイラストレーター・漫画家になる。ギャグとシリアスを行ったり来たりする作風で雑誌・書籍・webなどで活躍中。著書は「日々ズレズレ」(小学館)その他。好物はタイ料理と辛いもの。
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