その天ぷらひとつを供するまでに、一体どれほどの手間と心が注がれているか。店主自ら毎日豊洲に通う素材選び然り。
画像ギャラリー※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ではありますが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しております。
天ぷら 天秀(最寄駅:新宿駅)
伝統のゴマ油香る軽やかな衣に包まれた上質で粋な味わい
粉の管理、混ぜ具合、さらには食材の味を引き出す衣の付け方や油の温度まで緻密に調節し、揚げる音の変化で火入れを見極める業はまさに職人だ。
そんな『天秀』の味に欠かせない大事な要素が、江戸中期から伝わる伝統製法「玉締め搾り」のゴマ油だろう。低圧力で搾り自然の風味を生かした昔ながらのもので、油切れが良く軽やかに仕上がるという。
鍋に広がる琥珀の海は輝くように美しく、天ダネを優雅に泳がせれば衣の内で余分な水分が抜け旨みが増幅、香り高き江戸前の味へと昇華する。これぞ天ぷらの奥義。懐にやさしい良心価格にも感謝しかない。
Aコース (内容は仕入れで変わる)
5500円
天丼※コースのかき揚げを天丼又は天茶に変更可。
ご飯セットは770円
お店からの一言
「学んだ技術を忠実に守りながら新しい天ぷらにも挑戦したいと思ってます」
天ぷら 天秀の店舗情報
[住所]東京都新宿区西新宿7-12-21 [TEL]03-5386-3630 [営業時間]11時半~13時半LO、17時~22時(21時LO)、土・祝17時~22時(21時LO)※ランチタイム有 [休日]日 [席]カウンターあり、全20席/全席禁煙/予約可(昼は定食2450円以上可)/カード可/サ・お通し代なし [交通アクセス]地下鉄丸ノ内線ほか新宿駅A18出口から徒歩4分、JR新宿駅西口から徒歩7分
撮影/西﨑進也、小島 昇 取材/肥田木奈々
2020年5月号発売時点の情報です。
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