「中国の武夷山で初めて岩茶を飲んだ後、体がふわっと浮いたような感覚を味わったの。あの衝撃は忘れられない」と話すのは、「岩茶房」の店主で作家の佐野典代さん。茶師・劉宝順さんの誠意に惚れ込んで取り引きを始めた岩茶は、2006年に中国の無形文化遺産に認定されたという。
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岩茶房(最寄駅:中目黒駅)
心と体が喜ぶ魔法のような不思議なお茶
まずは、劉さんの代表作「極品肉桂」を味わうと、蜜のような甘みがじんわり広がる。これは、小腸系と血管の改善が期待できるらしい。次にいただいた「白鶏冠」は頭や目の疲れにいいという。高貴な香りにうっとりして、「なんだか気持ちがいいです」と感想を伝えると、「岩茶には茶酔という言葉があって、お茶で酔ったような気分になるんですよ」と佐野さん。種類によって、体を温めたり、胃腸の働きを後押しするといった働きも。さらに、佐野さん曰く、「例えば、お肉を食べ過ぎたときに、そろそろやめたほうがいいって体が発する警告に気づけるようになるの」。 岩茶は、太古の岩のミネラルが凝縮しているといわれる。自分の体の声に気づけたら、不調になることもない。心酔させる味わいもまた然り、人生で一度は味わう価値がある。
岩茶房の店舗情報
[住所]東京都目黒区上目黒3-15-5 1階 [TEL]03-3714-7425 [営業時間]12時~17時(16時半LO)※ランチタイム有 [休日]日・月・祝 [交通アクセス]東急東横線中目黒駅正面改札口より徒歩5分
撮影/瀧澤晃一 取材/井島加恵
2020年9月号発売時点の情報です。
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