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人気企業のイチオシ&ロングセラー商品が集結する「おいしい博覧会」は、「PR TIMES」主催の合同試食会だ。7月からの本格始動に先駆け、「おいしい博覧会 2024春」が2024年4月3日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開催された。私たちの生活に長く馴染んでいる定番の味がアレンジされると、どんな美味しさになるのか。驚きを感じた商品をご紹介する。“アノ商品”への見る目が変わるかも!

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人気企業15社34ブランドが集結した食の博覧会

累計100万件を超えるプレスリリースが集まるプラットフォームとして配信サービスを行っている「PR TIMES」。同社初主催の合同試食会「おいしい博覧会 2024春」にワクワクしながら伺った。

今回集結したのは、アヲハタやS&B、ギンビス、ハウス食品などの15社34ブランド。発売から70年を経て未だ進化を続ける商品や最新の環境配慮がなされた商品など、過去から現代への食にまつわる変遷を垣間見ることができた。

「休日は青空の下で『青空ごはん』」、「新生活でクタクタになっている人必見!簡単&時短で限界自炊生活」など今回のテーマ4つ。中でも私が気になったのが、「発売から20年以上のロングセラー商品のアレンジテク!」というコーナーだ。ここではメーカー担当者おすすめのアレンジ術や活用術を知ることができた。

掛け合わせることで美味しさと楽しさ無尽蔵

なお今回、「PR TIMES」が提唱するのが「テマパ」。「タイパ」や「コスパ」などの次に来る進化系と位置付け、ひと手間かけることで、いつもの料理がさらに美味しくなる、人生が豊かになるという提案だ。みんなそれぞれ忙しかったり大変だったりする日々を送る中、ちょっとひと手間かけられる心の余裕を持てるといいよね。その考え方にめちゃ賛同! 

『永谷園』の起源は286年前!

『永谷園』の代名詞的な商品としてまず思い浮かぶのは、1952(昭和27)年に発売された「お茶づけ海苔」ではないだろうか。

なんでお茶?と思ったが、なんでも『永谷園』の始まりは、1738(元文3)年に煎茶の製法を発明し、「お茶の神」と呼ばれた永谷宗七郎を祖とするのだとか。興味深いが今回は割愛(いずれ深掘りしたい)。

「松茸の味 お吸いもの」を調味料に!「エリンギの和風パスタ」は消費者のハガキがきっかけ

1974年発売のお味噌汁「あさげ」は、安かろうまずかろうだったインスタント食品にインパクトを与えた一品。落語家として初の人間国宝になった5代目・柳家小さん師匠(1915~2002年)が出演していたCMを覚えている方もいるだろう。

そして、今回紹介する「松茸の味 お吸いもの」は1964年発売、2024年に60周年を迎える商品だ。永谷園三本柱のひとつではあるものの、前ふたつはシーズンを問わないが、お吸いものの出番は基本的にひな祭りと土用丑の日くらい。ここに売上の山が集中すること、さらに食生活の変化も加わり、2000年ごろから売上が伸び悩んでいたのだそう。

提案しているアレンジ例。同社HPにたくさん掲載されている

そんな時、パッケージの中に入れていたアンケートハガキに書かれていたのが、ヘビーユーザーからのアレンジレシピだった。調味料として柔軟に捉えて使っている購入者が一定数いたのだ。

試食してみると驚くほど美味しいことから、2007年よりCMで「エリンギの和風パスタ」を提案。茹でたパスタとエリンギを絡めるだけという簡単さから多くの反響と好意的な声が届いたのだとか。

試食させていただいた炊き込みご飯も実に簡単に作れて、香り高くてとても美味しかった!

研いだお米に定量の水と具材、醤油、みりんと「松茸の味 お吸いもの」で炊くだけで美味!

担当者が教えてくれた、まだ非公認というレシピには、フライドポテトに「松茸の味 お吸いもの」をシーズニング(粉末調味料)として使うもの。こんな自由な使い方がどんどん広がっているのだそう。

軽いので海外に行く際に持っていく方や山登りやキャンプなどのお供にするケースも増えているのだとか。

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パスタソース「パキット」は発売2カ月で100万食...
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この記事のライター

市村 幸妙
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