サンドイッチといえば、食パンで具材を挟むもの。しかし、今はバゲットをはじめ、さまざまなパンで挟んでいます。具材たっぷり、食べ応え抜群のサンドをご紹介!
画像ギャラリー『しロといロいロ』@田町
豆腐マフィンサンド
上から、
海老とツナと黒オリーブ(600円)
自家製豆腐マフィンプルドポーク(650円)
ハーブマヨネーズで和えたツナが爽やかな「海老とツナと黒オリーブ」。エビがプリプリ
気軽に食べられるやさしい味のパンが充実
人気ベーカリー『パンとエスプレッソと』の系列店だが、パンは独自のラインナップで国産小麦を使った食べやすいものが多い。
サンドイッチは、水の代わりに豆腐や豆乳が使われる豆腐マフィンがメイン。柔らかで少しもちっとしているのは、ピザ用小麦を加えているから。粗めにほぐされたプルドポークがスパイシーな味付けでパクパクいける。
5~6種類揃う他の具材もボリュームがあるのに、どれも軽やかな食べ心地。あぁ、癒やされる~。
奥から、
ティートゥリアアールグレイ(500円)
自家製豆腐マフィンチキンシュニッツェルとラヴィゴットソース(600円)
コリアンダーやビネガーなどを合わせたエスニック風のソースがキモ
奥から、
桃のクロワッサン(420円)
イチヂク(330円)
クルミパンの上に、とろとろのイチヂクをトッピング。凝縮されたイチヂクの甘みと底に潜んだゴルゴンゾーラの塩気のバランスが最高。ドーンとのった桃と、中に入ったカスタードクリームやアーモンドクリームがマッチ(果物は季節替わり)
[電話]03-6435-3375
[営業時間]9~19時
[休日]水
[交通]JR山手線ほか田町駅芝浦口から徒歩10分
『トシ オークー デュ パン』@都立大学
スペシオサンド
奥から、
タンドリーチキン(690円)
タマゴとアンディーブ(690円)
サンドイッチは具材によってパンが異なる。「タンドリーチキン」のパンは「バゲット・トラディション」。むちっとした生地は噛むほどに甘みが広がり、食べ進むと不思議なことに美味しさが増す
本場で学んだフランスらしさを大切に
パリの最高職人の元で修業した川瀬敏綱シェフ。「本場の食文化を伝えたい」という思いが溢れて止まらない。
サンドイッチは現地ではオシャレとは無縁で、野菜の間にハムやチキンを挟んだ素朴なスタイルが基本だとか。「タマゴとアンディーブ」も見た目は少し地味。
でも口に運べば、“特別”を意味する柔らかいパンのスペシオと爽やかなマヨネーズソース、ハムが一体化。粗挽きのコショウとアンディーブ(チコリ)の苦みが味を引き締めるメリハリにも脱帽!
パン・コンプレ(660円)
ほどよい酸味のみずみずしい生地。ルヴァン種で発酵させるため、時間が経つにつれて味が変化する
バゲット・スぺシアル(320円)
ふんわりかつむっちりとして、歯切れもいい。甘みがくどくなく、毎日食べたくなるバゲット
[電話]03-5726-9545
[営業時間]6時半~17時
[休日]月・火
[交通]東急東横線都立大学駅南口から徒歩2分
(オンラインショップ有)
『チェスト船堀』@船堀
フォッカッチャサンド
アンチョビとたまご(450円)
緑の葉は、島インゲン。シャクシャクとした歯触りが面白い
個性の強いパンと具材が互いを引き立て合う
店主の西野文也さんにとって、サンドイッチは和食の丼だ。
「アンチョビとたまご」は、ゆで卵を丸ごとサンド。とろとろの黄身と塩辛いアンチョビが絡み合い、「はるきらり」という小麦で作ったもっちりとしたフォカッチャにじゅわ~っと染み込んで……恍惚。
ブレンドせず、単一品種の小麦で作ったパンは、ナスのマリネなど、シンプルなのに素材の持ち味を最大限に生かした具材に負けないぐらい味も香りも濃厚。ひと口食べれば、ワインを飲まずにはいられない。
サラミとなすのマリネ(600円)
ナスのマリネのバルサミコ酢がアクセント。噛むほどに旨みが広がるバゲットと合う
『チェスト船堀』
バゲットやカンパーニュは各4種類。ねばりごし、柳久保といった小麦の品種が商品名に。どのパンも驚くほど旨みが濃厚だ。その理由を問うと、ヨーグルトのように乳酸発酵させた液体を仕込み水として使っているからだとか
[電話]090-6192-0819
[営業時間]13時~21時LO
[休日]火・水
[交通]都営新宿線船堀駅南口から徒歩7分
『ビーバー・ブレッド』@東日本橋
塩パンサンド
奥から、
信州牛のコロッケ(500円)
台風焼きそば(500円)
焼きそばパンと同じ塩パンを使用。パンのほのかな甘みとバターの塩味が、パンから大胆にはみ出した特大コロッケとマッチ
定番パンを楽しくポップにアレンジ
ただの焼きそばパン?と思うなかれ。
ひと口かじると、外側はサクっと軽くて、中はしっとりとした塩パン。そこに、ぎっしり詰まった焼きそばのもちもちとした太麺とナンプラーの香りが重なって旨いのなんの。
「馴染みのあるパンが想像を超えたものになると面白いでしょ」とは、パン業界で注目を集めるシェフの割田健一さん。あんぱんをキノコみたいな形にしたり、クリームパンがピスタチオ味だったり、個性的なパンがたくさんあってわくわくが止まらない。
愛は勝つサンド(750円)
カツの旨みと同時に広がる、むぎゅっとした生地の小麦の香りでさらに味わい深く
奥から、
アンチョビオリーブ(240円)
鹿のミートグラパン(450円)
おかず系や甘い系が多いが、つまみ系も。鹿は臭みがなくて、飲食店の一品料理のように本格的。ごろっと入ったオリーブがジューシーで、ワインやビールと◎
[電話]03-6661-7145
[営業時間]8時~19時、土・日・祝~18時
[休日]月・火
[交通]都営浅草線ほか東日本橋駅A4出口から徒歩3分
『viron SHIBUYA』@渋谷
バゲットサンド
ジャンボンドバイヨンヌ・ブリ・ド・モー(1317円)
チーズとハムが見た目以上にぎっしり
小麦粉と具材を突き詰めた究極の組み合わせ
フランス・ヴィロン社から直輸入している小麦粉「レトロドール」のバゲットで知られる名店。
ずらりと並ぶバゲットのサンドイッチは一見シンプルだが、どれも選ばれし究極の素材が使われている。
「ジャンボン ドバイヨンヌ・ブリ・ド・モー」の生ハムは、シャルキュトリ専門家がバスク地方にて自然の風や山脈の岩塩で作っているもの。そして、ブリドモーは最高級品にふさわしい濃厚な味わい。
やや値は張るが、パン好きなら一度は食べたい逸品である。
奥から、
ル・トゥ・ショコラ・ブラン(280円)
レトロドール・オ・オランジェ(540円)
2週間かけて煮込んだというオレンジの皮がジューシー。レトロドールの生地にホワイトチョコを合わせた「ル・トゥ・ショコラブラン」は甘さ控えめ
ジェズ・デュ・ペイ・バスク・レトロドール(1296円)
生ハムと同じ職人が手がけたキントア(バスク豚)の高級サラミ。濃い旨みにビックリ
[電話]03-5458-1770
[営業時間]8時~20時
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか渋谷駅ハチ公口から徒歩7分
店のデータは、2021年10月号発売時点の情報です。
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