立ち食い蕎麦チェーン店のコロッケそば、徹底比較 早い、旨い、安い!

コロッケそばといえば立ち食い(座れますが)チェーン!そんな大手チェーンを食べ比べれば見えるその真実!

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『いろり庵きらく 川崎店』

JRの駅構内でおなじみ!特急も驚く提供スピード!

コロッケそば(420円)
具材(小肉片)2cm×9cm

自販機で食券を購入すると、そのデータは即座厨房に送られ、食券をカウンターに持って行けば、ほぼ当時に現物参上。甘さの感じられるコロッケは、やや固めでツユに溶けにくいが、細めの麺との絡み具合がうれしい。

[住所]神奈川県川崎市川崎区駅前本町 JR川崎駅中央南改札内
[営業時間]7時~22時半(土・日・祝~22時)
[休日]無休
など首都圏に78店舗

『ゆで太郎(ゆで太郎システム)  川崎小川町店』

圧倒的店舗数が魅せるコロッケのあじわい

かけ(350円)+コロッケ(80円)
具材(小肉片)2cm×9cm

コロッケとかけそばは別注文。カウンターにソースも置いてあるので、ついついコロッケを単体で半分くらい食べてしまうが、いきなり丼にオンした方が、コロッケそばならではの、カオスな醍醐味は味わえると実感。

[住所]神奈川県川崎市川崎区小川町15-9 
[営業時間]営24時間営業 
[休日]無休 
など首都圏に175店舗 

『富士そば 元住吉店』

濃い口ダシが育むコロッケとの絶妙ハーモニー

コロッケそば(430円)
具材(コーン、グリーンピース、ニンジン)3cm×9cm

甘みの感じられる関東ならではの濃い口のダシ。そのダシにコロッケが浸った時に生まれいずる、コロッケそばでしか味わえないコロッケの新しい味わい。わかりやすく、これこそがコロッケそばなんだなァ~と再確認。

ついに出た究極形!ものには限度がなくていい!

大きいカレーコロッケそば(500円)
具材(カレー味 ニンジン、小さい肉片)2.2cm×14cm

量は2倍、そしてカレー味になったコロッケ登場。かつて五反田店のみでのメニューだったが、すでに多くの支店でも食べられるのはコロッケそば人気の裏付けか。とにかくコロッケ喰った感抜群。温・冷両タイプ選べる。

[住所]神奈川県川崎市中原区木月1-21-7 小山ワールドビル 
[営業時間]24時間(3時から45分間だけ閉店)
[休日]無休
など首都圏に128店舗

『ゆで太郎(信越食品) 大井町店』

シンプルにジャガイモ味 原点的コロッケが◎

かけ(350円)+コロッケ(80円)
具材(やや大きめの肉片少数) 2cm×8.5cm

ゆでたろうの創業本家チェーン。フランチャイズチェーンの『ゆで太郎システム』とは丼が違うほか、コロッケのジャガイモ感が強く、また硬めでツユにほぐれにくい。カオスなツユを求めるなら自分でほぐすのもまた乙である。

[住所]東京都品川区東大井5-15-15
[営業時間]6時~22時、土・祝~21時 
[休日]休日
など首都圏に33店舗 

『吉そば 不動前店』

コロッケほぐれ度は全チェーンナンバー1か?

コロッケそば温(430円)
具材(コーン、グリーンピース、ニンジン) 3cm×9cm

支店ごとの違いや、揚げてからの時間差もあるだろうが、コロッケがとにかく柔らかく、食べるそばからどんどんツユにほぐれ溶けだしていく。最終的にはおのずとボタージュ状の汁そばと化していく悦楽が味わえる

[住所]東京都品川区西五反田4-32-14
[営業時間]7時~22時、土~20時、日・祝~15時
[休日]休無休 
など首都圏に13店舗 

『しぶそば 武蔵小杉店』

コロッケは別皿でもオンそばでも選択自由!

コロッケそば温(420円)
具材(小肉片) 2.5cm×10cm

コロッケは別皿か、丼に乗せるか注文時に聞かれる。もちろん好みだが、別皿にし、コロッケにまったく手つけずに半分ほどそばを食べてから、初めてコロッケをそばにのせて食べだすと、いつにない濃厚なコロトロ感!

[住所]神奈川県川崎市中原区小杉町3-472 東急東横線武蔵小杉駅改札内 
[営業時間]7時~22時、土~21時、日・祝~20時 
[休日]無休 
など首都圏に14店舗

『箱根そば 登戸店』

カレーとカツオのW香 そりゃあたまらんよ

コロッケそば(430円)
具材(カレー味 ニンジン、肉片少数) 2.5cm×9cm

カレー味のコロッケを最初にひと口食べれば、慣れ親しんだあの赤い缶でお馴染みのカレー粉を彷彿とさせる香り。ほどよいコロッケの溶け具合、ツユの量が少なめなので、最終的にツユのポタージュ度合いが意図せず高くなる。

[住所]神奈川県川崎市多摩区登戸2417 小田急線登戸駅改札内 
[営業時間]7時~22時半、日・祝~21時15分
[休日]無休
など首都圏に46店舗

変容と混沌が生み出す関東ローカルそばスター

小誌『おとなの週末』は全国誌である、という立場上、関東以外の読者の皆様ももちろんいらっしゃる。
そんな関東以外の読者の皆様は食べたことございますか、コロッケそばなるものを!?

かけそばにコロッケひとつ。
文字通り、それがコロッケそばである。

「なんじゃそりゃああ?」

そう驚愕された方も、いらっしゃることでしょう。しかし、関東の立ち食いそば店(といっても今や座れる店がほとんどですが…)では、もはや当たり前のポピュラーメニュー。ですんで、文頭からここまでの文章は、関東の人間にしてみりゃ“いらぬ説明”ですらある。

いまから40年近く前、初めて立ち食いそば屋で“コロッケそば”という文字を見た時は私もも確かに、「なんじゃそりゃああ?」と驚愕した記憶がある。

しかし。驚愕しつつも、絶対に美味しいに違いないと確信して注文した記憶も同時にある。
その確信の裏付けにあったのは、どうなろうがコロッケは旨いに違いないという、コロッケへの絶対的信頼感

そしてその通りだった!
その思いは今も変わらない。

立ち食いそばの王道、天ぷらそばのかき揚げ天は、そばの美味しさを確実にブーストさせてくれる。

だがコロッケは、そばをブーストさせるのみならず、まずはコロッケそのものの美味さを味わえ、さらに食べ進むうち、いつしかジャガイモが溶け出たツユはトロトロに変容し、それがそばと絡み合い混沌とした世界を丼の中に生み出す

その味わいの鮮烈さよ!!

変容と混沌。トランスフォーム&カオス!!
これぞコロッケそばの醍醐味。

などと面倒臭いことを書き連ねましたが、人それぞれ好みの食べ方で、ただ一心不乱になんも考えず喰うのが一番美味い

取材中、某駅ホームの立ち食いそばの食券自販機でコロッケそばだけが売り切れだった。
「コロッケそば売り切れ?」
店員さんに聞くと即答された。
「コロッケそばは人気あるんですよねェ~」
やっぱりみなさんわかってらっしゃるのであった。

写真・文/カーツさとう

※店のデータは、2022年1月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください

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