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岩手県は食の王国だ。前沢牛や雫石牛をはじめとするブランド牛、銀河の黒潮と親潮がぶつかる三陸海岸沖では牡蠣、ホタテ、ウニ、タラやサンマなどの魚介がよく獲れる。わんこそばや冷麺、盛岡じゃじゃ麺、宮澤賢治が名付けたという『光原社』のくるみクッキーなど、名物もたくさんある。22軒もの日本酒の蔵元があり、ワイナリーも11軒ある。

「旅の目的は食べること」という人なら、間違いなく楽しめる。それが岩手!

というわけで、待望の食タイム。菊の司酒造のお酒と、地元の食材を使った料理を楽しめる店ということで案内していただいたのは、盛岡駅から大通りを真っ直ぐ15分ほど歩いたところにある『炭火焼きステーキ 天元』。こちらのお店は菊の司酒造のグループ会社だから、菊の司のお酒と料理の親密なペアリングが可能なのだという。

【関連記事】…日本酒好き必飲! 岩手最古の酒造【菊の司酒造】<前編> 蔵人だけが味わえる「しぼりたて純米生原酒」を世界へ!

「丁寧につくられた日本酒の懐の深さたるや」!!

カウンター、テーブル席のほか、個室もあるので家族や仲間とゆっくりと食事を楽しむこともできる。

今回、試飲を兼ねていただくのは、菊の司酒造のお酒と料理のペアリングを楽しむ特別コースだ。

「料理を口にしたら、飲み込んでしまう前にお酒を口に含んでみてください」

1品目は北海道羅臼産ウニのババロア。教わったとおりにいただいてみると……まろやかなウニの甘味が広がったかと思うと、料理の輪郭が際立ち、最後にはお酒の余韻が心地よく残った。

なにこれ! ほんの数秒なのに、口の中ではめくるめく起承転結、感動の嵐!

北海道羅臼産ウニのババロアに合わせたのは「菊の司酒造 250周年記念限定酒」。華やかな香りとスッキリとした飲み心地。一瞬で、菊の司酒造の世界観に引きこまれた!

菊の司酒造の定番酒である『七福神』、受賞歴多数の『菊の司 心星』などを含む本日のメニューはこちら。

1.北海道羅臼産ウニのババロア × 菊の司酒造 250周年記念限定酒
2.山田町産真牡蠣の自家製スモークー雫石産カブ&盛岡産柿のマリネー × 山田錦38 – sanpachi –
3.洋野町産真鱈白子のムニエル × 純米酒 こごめゆき
4.宮古市産アンコウのロースト × 純米大吟醸 てづくり七福神 – 和心伝匠 –

シャンパーニュグラニテ

5.岩手県産雫石牛ヒレグリル – 和風おろし出汁 – × 純米大吟醸 菊の司 結の香仕込み
6.山形県産最上牛A5ランプのロースト × 七福神38 – sanpachi
7.山形県産最上牛A5炭火焼きステーキ[ランプ・ヒレ・ロース] 雫石町産焼き野菜 × 菊の司 心星 – shinboshi –

ガーリックロール

8.デザート ホワイトショコラムース&金柑の白ワイン煮 × 菊の司 Vintage

岩手県をはじめ東北の食材を堪能。洋野町産真鱈白子のムニエルは、香ばしさと黒トリュフの旨味をまとった白子がとろりとほぐれて至福。「純米酒 こごめゆき」の力強さが抜群に合う!
繊細な脂の旨味が広がる雫石牛ヒレグリル。大根おろしと出汁の組み合わせは日本酒と相性抜群!
純米大吟醸「山田錦38 – sanpachi -」は華やかな余韻
cap………………
きめ細やかで上品な山形県産最上牛A5ランプのロースト。添えられた野菜も美味しくて嬉しくなる!

ペアリングやマリアージュなんて言葉を聞くと、難しそうと思いがちだけれど、いえいえ、そんなことは微塵もなく、終始おおらか。丁寧につくられた日本酒の懐の深さたるや。思わずはぁとため息が漏れる。もちろん、幸せのため息。

旅をしてでも味わいたいほど、美味しいものがいっぱいあるなんて、ズルイぞ、岩手。

来てよかった。そして、また来たい、岩手。

※日本酒と地元の食材をふんだんに使った料理のペアリングを楽しみたい人は、お店に問合せを。

炭火焼きステーキ 天元
https://sumibiyakisteaktengen.owst.jp/

〒020-0022 岩手県盛岡市大通1丁目9-10レインボービル3階
TEL:019-625-2911
営業時間:月、土 17:00~23:00 、 火~金、祝前日:10:00~23:00 (L.O. 22:00)
定休日:日、祝日
※コース料理は1人5000円~。来店3日前までに要予約。

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藤岡操
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