『ペペルモコ』たっぷり野菜の甘みの中にスパイスが弾ける!
元フランス料理人の作るカレー。最近好きな言葉トップ3に入りました。上野桜木で36年間愛されたフランス料理店の店主がセミリタイアして開いた同店のメインは、まかないで人気だったカレー。ドライカレーに似たルウは口に含むとやさしい甘みの次にスパイスの香りが広がり、後にちりっと辛味を残す。10種類超のスパイス、オレンジにリンゴ、玉ねぎやセロリ、にんじんなどたっぷりのフルーツと野菜ををじっくり4時間ほど煮込み、厳選した挽き肉とベーコンを加えて1時間炒めて完成だ。
特製ドライカレー 1200円
その手間のかけ様にまかないのレベルじゃないっと驚くがそれもそのはず、作るうちにスパイスの魅力にハマり当時のレシピから研究を重ねて今の味に辿り着いた。でも店主は「まだ90%の味」とはにかんで言う。こんなにおいしいのにまだおいしくなっちゃうなんてますます目が離せない!
[住所]東京都荒川区東日暮里4-35-10
[電話]03-5604-5251
[営業時間]11時半~18時半
[休日]月・火
[交通]JR山手線ほか日暮里駅東口から徒歩11分
『いとぱん』小麦を味わうハード系がうまい街のパン屋さん
地元の人に「本当は他人に教えたくない店」を聞いたら、同店の名前が挙がるのではなかろうか。ショーケースにぎっしり並ぶパンたちは、昼を過ぎる頃には売り切れ続出。なんといったってソフト系でもハード系でも、どのパンを食べてもとにかく生地が旨いのだ。「生地にはこだわりがある」と店主が語るようにパンは全て粉から手作り。
自らの舌で選んだ小麦粉に全粒粉をブレンドし、自家製酵母にイーストを加えゆっくり発酵させるのがポイントだ。理想とする味は以前に勤めたパンの卸専門店で食べた、皮が香ばしく小麦の味が濃いバゲットとのこと。ここのパンも同様に歯触り良く香り深い。特にハード系のパンは噛めば噛むほど旨みがあふれて、小麦感を堪能できる。早起きしてでも食べるべし!
[住所]東京都荒川区東日暮里4-14-10
[電話]03-6759-1322
[営業時間]9時半~18時
[休日]日・月
[交通]JR山手線ほか日暮里駅東口から徒歩13分
『ブォングスタイオ 日暮里店』イタリアワイン×惣菜で本場の味を自宅でも
イタリアをお持ち帰りできるお店が日暮里にあった。イタリア食材の専門店である同店で購入できるのは、イタリアワインにリキュールなどなど、そしてイタリア料理の惣菜だ。メニューはパスタやラザニアなどお馴染みのイタリアンに加え「なすのパルミジャーナ」なんてちょっと見慣れない料理もある。実は同店の母体は輸入商社でありながらイタリアンレストランも経営しており、惣菜はすべてそこのシェフ手作り。
魚介のマリネ 500円、なすのパルミジャーナ 810円、砂肝とヤゲン軟骨のペペロンチーノ 626円
レシピもイタリア人スタッフの家庭に伝わるものを使っているからまさに本場の味が味わえるのだ。店内には、そんな惣菜にぴったりな赤白各種ワインに微発泡赤ワインのランブルスコなど、ちょっと珍しいお酒もアリ。素敵なラインナップに迷っていると店員さんが試飲をすすめてくれることも。お酒に惣菜をゲットしてイタリアン宅飲みなんていかが?
[住所]東京都台東区根岸2-21-12
[電話]080-3536-4456
[営業時間]12時~20時(土日祝は11時~20時)
[休日]月
[交通]JR山手線ほか日暮里駅東口から徒歩4分
撮影/小澤晶子、取材/藤沢緑彩
※2023年5月号発売時点の情報です。
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