財布とスマホだけの身軽旅 身近な極楽は熱海にあり 取材の合間にぽっかり空いたとある日、財布とスマホだけをバッグに放り込んで旅に出た。旅っていっても東京駅から新幹線でたったの45分。熱海はこの近さがいい。何はともあれ腹ごし…
画像ギャラリー「そうだ、温泉へ行こう」。予定を立てて行くのもいいけど、思い立ったらすぐに行きたいときもあるでしょう。今回、5つの県へおと週スタッフが思い思いのエリアへおでかけ。東京から1時間〜2時間で行ける「日帰り温泉旅」を満喫しました。近場で癒しを求めて『おとなの週末』ライター・菜々山が出かけたのは、静岡・熱海温泉。東京から1時間、最高のシチュエーションで絶景温泉を堪能しました。
『オーシャンスパ Fuua(フーア)』
長さ約25mを誇る日本有数の露天立ち湯!
熱海ベイリゾート後楽園の敷地内に2019年にオープンした熱海最大級の日帰り温泉施設だ。同系列で姉妹施設でもある東京ドームの『Spa LaQua』で培ったノウハウが随所にいかされており、相模灘と一体化する感覚を味わえる露天立ち湯をはじめ、展望サウナ、2種類の岩盤浴、ロウリュ、趣向を凝らした様々なタイプの休憩スペースなど、癒しとエンターテインメントが絶妙に共存。リゾート気分を満喫できるレストランも併設し1日中ゆったりと過ごせる。
[住所]静岡県熱海市和田浜南町10-1
[電話]0557-82-0123
[営業時間]10時〜22時(21時最終入館)
[休日]不定休
[交通]JR東海道本線ほか熱海駅からシャトルバスで約10分、真鶴道路石橋ICから車で約35分
【湯の前後はココへ】
『宝亭(たからてい)』
昭和22年創業の熱海を代表する洋食店だ。看板メニューがカツカレーで、静岡県産の上質な豚肉をサクッと揚げたカツと、素材のエキスが溶け込んだ、スパイスの香り立つカレーソースが皿の上で見事に調和する。
カツカレー 1150円
[住所]静岡県熱海市銀座町5-10
[電話]0557-82-3111
[営業時間]11時〜17時
[休日]木(不定休あり)
[交通]JR東海道本線ほか熱海駅から徒歩13分、真鶴道路石橋ICから車で約30分
『來宮(きのみや)神社』
悠久の時を感じる巨大な楠
古くから来福・縁起の神として信仰。本殿の奥にある樹齢2100年を超える御神木「大楠」は国指定天然記念物に選定されており、関東屈指のパワースポットとしても知られる。近年では境内を整備しカフェなども併設。
[住所]静岡県熱海市西山町43-1
[電話]0557-82-2241
[交通]JR伊東線来宮駅から徒歩5分、真鶴道路石橋ICから車で約35分
『干物ダイニング yoshi-魚-tei(よしうおてい)』
お取り寄せは1年待ちという熱海屈指の干物専門店『ふじま』の直営店。脂ノリの良い魚を厳選し、独自の製法で手作りする干物は身のジューシーさと凝縮した旨みが抜群!全国各地の銘酒も豊富に揃う。昼の定食もぜひ。
ビンチョウマグロ大トロ天日干し 1760円
[住所]静岡県熱海市渚町13-11 寿し忠ビル1階
[電話]0557-85-2007
[営業時間]11時半〜15時、17時〜21時
[休日]月・第3日
[交通]JR東海道本線ほか熱海駅から徒歩15分、真鶴道路石橋ICから車で約30分
財布とスマホだけの身軽旅 身近な極楽は熱海にあり
取材の合間にぽっかり空いたとある日、財布とスマホだけをバッグに放り込んで旅に出た。旅っていっても東京駅から新幹線でたったの45分。熱海はこの近さがいい。何はともあれ腹ごしらえだ。熱海で知らぬ人はいないという老舗の『宝亭』で名物のカツカレーを注文。何気ない王道の味わいだけど、一朝一夕には出せないコクと深みがあって地元で長年愛されているのも頷ける。腹ごなしに『來宮神社』に参拝。
御神木の「大楠」に手を合わせたら、薄汚れてしまった心もだいぶ浄化された気がする。心を清めた後は、昨晩の飲み会を経て物理的に薄汚れている身だ。温泉好きの友人から「マジで良いから行け!」と強く勧められていた『Fuua』に向かった。フロントで大小タオルや館内着などを受け取っていざ浴室へ。
一面ガラス張りの向こうに見えるは相模灘。露天風呂に出てみれば、左手には熱海市街、右手には水平線という大パノラマが広がっていた。海と空と温泉と自分が融け合ったような一体感と開放感は、ここでしか味わえないだろう。すごいモン造ったな!しかも、風呂だけで終わらないのがこの施設なのだ。館内着を着て男女共用エリアに行けば、2ヶ所ある岩盤浴もし放題だし、専門のスタッフによるロウリュだってある(予約制)。
じゃんじゃん汗をかいて日々の飲酒生活で溜まりに溜まった毒素を排出することに専念した。むろん、その後のビールは、ここ10年でいちばん旨かったことは言うまでもない。加えて休憩スペースも至るところに設置されており、ブライベート感あふれるソファーやら、景色抜群のエリアまで、日向ぼっこしながらのうたた寝は、なんと気持ちのいいことか。はぁ、極楽ってこんな身近にあったんだなぁ。
身体も脳ミソもふやけきって、気づけば夜。施設を後にし、市街地までてくてく歩いて飛び込んだ『yoshi-魚-tei』で夕飯がてらのひとり酒。絶品の干物で日本酒も進み、だいぶ酔いも回ってきたので、すぐさま新幹線に飛び乗り、いい気分のままで帰宅した。絶景、温泉、癒しをスピーディかつ凝縮して楽しめるも熱海ならではの魅力だ。
撮影/小島昇、取材/菜々山いく子
※2023年6月号発売時点の情報です。
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