ひとつ屋根の下の銭湯と焼鳥屋 昭和26年創業の東京・西尾久『梅の湯』 期待以上の焼鳥に銭湯抜きで通う客も

銭湯のでかい湯船に浸かって温まれば、何ともいえない心地よさ。ふらり立ち寄り、極楽時間を過ごしたら、今度は銭湯やその周辺でちょいと至福の一杯を。東京に残る銭湯約450軒の中から、そんな楽しみが待つ、銭湯を厳選して紹介します…

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銭湯のでかい湯船に浸かって温まれば、何ともいえない心地よさ。ふらり立ち寄り、極楽時間を過ごしたら、今度は銭湯やその周辺でちょいと至福の一杯を。東京に残る銭湯約450軒の中から、そんな楽しみが待つ、銭湯を厳選して紹介します。

『梅の湯』 @西尾久

人と人をつなぐ ひとつ屋根の下の銭湯と焼鳥屋

『梅の湯』薬湯、高濃度水素風呂や気泡風呂、超音波風呂など多様な湯が楽しめる。ボナサウナは無料。ロビーには建て替え前に使われていた、「いろはかるた」を描いた天井板が飾られている。クラフトビールも各種揃う

[住所]東京都荒川区西尾久4-13-2
[電話]03-3893-1695
[営業時間]15時~翌1時
[休日]月
[交通]都電荒川線小台駅から徒歩7分

銭湯から即飲み屋!

銭湯から即飲み屋!銭湯好きのんべえの理想、ですよね。『梅の湯』はまさに、その理想形。ひとつ屋根の下に、銭湯と焼鳥屋さんが仲良く並んでいるのだから。まずは『梅の湯』の暖簾をくぐった。露天風呂に浸かり、夕暮れの空を眺める。なんて贅沢。その後、高温のジェット風呂でスッキリだ。

『梅の湯』

『梅の湯』は創業1951(昭和26)年。2009年、三代目栗田尚史さんの母が建物の一部で『梅京』を始めた。2016年に全面リニューアル。館内で印象的なのは地元関係のポスターやチラシが多いこと。『梅の湯』がイベントの会場となることもあるらしい。栗田さんは言う。「銭湯は人が集まるところですから、人と人がつながる場でありたいと思うんです」。

湯上りに一杯!『梅の湯』周辺の店舗情報

『梅京』の暖簾をくぐる。現在は、栗田さんの義弟・鈴木克典さんが店主だ。鈴木さんによれば、「お義母さんが引退するので、和食の料理人だった私が引き継ぐことになった」そう。話しているうち「おまかせ」5本が焼き上がる。砂肝、レバーの焼き加減は絶妙。もも、ハツもぷりぷりだ。

「銭湯併設」に気を取られ、実はあまり期待していなかった……。「最初はよく言われました」と笑う鈴木さん。今では焼鳥そのものを気に入ってやってくる客も多い。夜も更けて、おなじみさんがやって来ては「お疲れさま」の声がかかる。『梅京』でもまた、人と人がつながっている。

『梅京』 @西尾久

銭湯から徒歩10秒の実力店

吟味した鶏肉を毎日串打ちし、炭火で焼き上げる。ほか焼串のフランスパン165円、鳥スープ茶漬け、稲庭うどん各550円なども人気。日本酒はその日によって「伯楽星」などオススメあり

『梅京』

[住所]東京都荒川区西尾久4-13-2
[電話]090-4362-8154
[営業時間]18時頃~24時
[休日]月
[交通]都電荒川線小台駅から徒歩7分

『天ふじ』 @西尾久

街で人気の天ぷら屋さん

創業63年。手間暇かかった煮卵天150円は感動のおいしさ。ほか、天丼650円、フキノトウなど季節ごとの天ぷらも楽しみ。持ち帰りのみ。『梅の湯』帰りのお土産にぜひ

『天ふじ』

[住所]東京都荒川区西尾久1-32-7
[電話]03-3894-4746
[営業時間]10時半~19時頃
[休日]日・祝
[交通]都電荒川線小台駅から徒歩7分

撮影/西崎進也、取材/本郷明美

※2023年6月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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