旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:春キャベツ
難易度:★★★☆☆
柔らか&みずみずしさがたまらない
3~5月に出荷の最盛期を迎えるのが春キャベツです。
春キャベツが栽培できるのは冬でも暖かい地域なので、関東から九州など、海洋性気候で冬でも温暖な地域が生産地となります。なかでも、千葉県、神奈川県、茨城県、愛知県は生産量の多い地域です。
春キャベツも夏や冬に出回るキャベツも品種は同じものですが、出荷時期によって春キャベツ、夏秋キャベツ、冬キャベツに分類されます。
3~6月に収穫されるのが春キャベツ、7月~10月頃に収穫されるのが夏秋キャベツ、11~3月頃に収穫されるのが冬キャベツです。つまり、キャベツの旬は年に3回あるということになります。
春キャベツの魅力はなんといっても葉の柔らかさとみずみずしさです。甘みは冬キャベツのほうが強いのですが、春キャベツの甘みはさわやかで、生食してもしっかり甘みを感じることができます。
こうした特徴を活かすには、サラダやシンプルに千切りにして生食したり、軽く塩もみをして浅漬けにするのがおすすめです。
また、加熱調理をするときでも加熱時間は短めに。強火でサッと炒めることでシャキシャキとした食感とさわやかな甘みを楽しむことができます。
美味しい春キャベツの選び方
葉が柔らかく、みずみずしいものは、鮮やかな黄緑色で、巻きがゆるくふんわりしています。
半分にカットされているものであれば、断面を見て巻きのゆるさが確認できますが、丸ごとの場合は少し難しいですよね……。そんなときには、手に持って大きさのわりには軽いものを選びましょう。
なんとなく損をしてしまうような気がしてずっしりと重いものを選びたくなりますが、重いものを選んでいいのは夏秋キャベツと冬キャベツです。
また、芯の大きさも重要なチェックポイントです。芯の断面が500円玉くらいの大きさのものがベストです。加えて、芯の形がいびつなもの、変色したり乾燥しているものは避けましょう。
春キャベツの注目栄養素
キャベツに含まれる健康効果の高い栄養素の代表格は、ビタミンCとビタミンUです。
とくに注目したいのは、ビタミンUで、別名キャベジンと呼ばれています。この別名は胃腸薬の名前としても有名ですね。
胃腸薬の名前にも使われていることからもわかるように、胃粘膜の修復を助けたり、潰瘍の改善を助ける作用があります。
加えて、ビタミンCの含有量もほかの葉物野菜のなかでもトップクラス。ビタミンCは、免疫力強化、美肌づくり、疲労回復などをサポートしてくれる栄養素です。
注意点は、ビタミンCもビタミンUには水に溶けやすく、熱に弱い性質があること。そのため、生食向きの春キャベツはビタミンCとビタミンUを効率よくとるうえで大変有用な野菜といえます。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。