旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:よもぎ
難易度:★★★☆☆
デトックス効果も期待できる野草です
春の訪れを告げる野草の代表格といえるのが、 本州から九州まで幅広く自生している野草であるよもぎです。
生命力が強く、荒地でも、踏みつぶされたりしても繁殖することができるため、道端や公園など、身近な場所でもすぐに見つけることができます。
よもぎはキク科ヨモギ属の多年草なので、越冬をすることができます。地上に生えている葉のほとんどは冬には枯れてしまいますが、根は生きていて、春になって暖かくなるといっせいに新芽が萌え出てきます。
地域差はありますが、早いところでは3月頃から新芽が出始めます。
食用目的でよもぎを採取するときにはできるだけ柔らかな新芽の部分を摘むことが必要です。ある程度成長してしまった葉は繊維が多く、硬くなってしまうため食用には不向きとなってしまうからです。
身近な野草だけに注意したいのは、見た目が似ている毒性のある野草を採取をしないということです。とくに猛毒をもつことで知られるトリカブトの葉はよもぎの葉にとても似ています。そのため、野草採取の初心者は、知識のある人と採取するのが安心です。
よもぎは、葉の表面が鮮やかな緑色、裏面には産毛が密集しているため白っぽい色をしています。また、手でこするとさわやかなよい香りがします。
いっぽうのトリカブトは裏面に産毛がなく、よい香りもしません。ただし、トリカブトは手で触らないほうがいいので、怪しいと思ったら手でこすったりするのは避けましょう。
よもぎの食べ方ですが、水でごみを洗い流し、サッと茹でておひたしにして食べることもできます。下茹でしたよもぎをペースト状にして、もち米や米粉に混ぜ込んでよもぎ餅やよもぎ団子にしたり、パンやケーキ種に混ぜ込んで焼いたりするのが一般的です。
美味しいよもぎの見分け方
越冬した硬い葉が残っている場合もあるため、柔らかくて新しい葉のみを摘むようにしましょう。新しい葉の色は黄緑色、硬くなった葉は濃い緑色をしています。
また、柔らかでみずみずしく、香りがよいものを選びましょう。
よもぎの注目栄養素
よもぎはスーパーフードと称されるほど栄養豊富な野菜です。さまざまなビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
なかでも注目したいのは、緑色の色素の主成分である「クロロフィル」と呼ばれる葉緑素です。この成分は、重金属や農薬などの有害物質を吸着して体外に排出させるデトックス作用を持っています。また、強い抗酸化作用やコレステロール値を下げる作用など、さまざまな健康効果をもつことがあきらかになっています。
また、よもぎはハーブの女王と呼ばれるほど薬効の高い野草で、よもぎパウダーやよもぎ茶などが注目を集めたこともあります。
下茹でしたよもぎを天日でパリパリになるまで乾燥させれば自家製のよもぎ茶の完成です。ひとつまみ程度を湯呑みに入れてお湯を注いで飲みましょう。
よもぎ茶には、血流促進による冷えの改善、代謝アップが期待できるほか、利尿作用をもつことから体内に蓄積した老廃物の排出を促すデトックス効果も期待できるといわれています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。