故郷青森を想う客や名だたる文化人も通った『北畔』!! 昭和遺産そのものの店内では書や壁画も楽しめる

(奥から)ゆかり揚げ 930円、酒の盆・みちのく小鉢6種 1750円 煮浸しや切り込みなど酒の盆はアテに最高。創業から続くゆかり揚げはエビ真丈に大葉を巻いて揚げたもの

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・上野の居酒屋『北畔』です。 時が止まったかのような昭和の文化遺産的な店 いぶし銀の魅力漂う佇まいは昭和の大俳優の如き趣か。料理研究…

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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・上野の居酒屋『北畔』です。

時が止まったかのような昭和の文化遺産的な店

いぶし銀の魅力漂う佇まいは昭和の大俳優の如き趣か。料理研究家の阿部なをさんが故郷青森の料理屋を始めたのは高度経済成長期の真っただ中、昭和34年のこと。

北の玄関口といわれた上野には地元の味を出す店はまだなかったという。当然、故郷を想う客であふれた。現在は長男で陶芸家の和唐さんの妻かよ子さんが切り盛り。

ゆかり揚げ 930円、酒の盆・みちのく小鉢6種 1750円

『北畔』(奥)ゆかり揚げ 930円、(手前)酒の盆・みちのく小鉢6種 1750円 煮浸しや切り込みなど酒の盆はアテに最高。創業から続くゆかり揚げはエビ真丈に大葉を巻いて揚げたもの

東北の旬の味覚をはじめ、体にやさしい素材を使った料理は滋養あふれる美味ばかりだ。酒飲みの健康を気遣って酒肴は野菜を多めにするなど「余計なおせっかいを焼いてます」と笑う。

名だたる文化人も通っていたそうで、彼らが酔って描いた壁画や書もすぐそこに。そう、ここは店そのものが昭和遺産なのである。

『北畔』

東京・上野『北畔』

[住所]東京都台東区上野6-7-10
[電話]03-3831-8759
[営業時間]17時~22時半(21時半LO)
[休日]日・祝・月は月2回不定休
[交通]JR山手線ほか上野駅広小路口から徒歩2分

おとなの週末2024年3月号は「サクッと“とん活”」

2024年3月号

撮影/西崎進也、取材/肥田木奈々
※2023年10月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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