富岡八幡宮、深川不動堂を有する“門仲”こと東京・門前仲町は酒飲みにやさしい街、昼から一杯イケる店ももちろんあり。その中で厳選の2軒をご紹介。散策の立ち寄りにぜひ。
画像ギャラリー富岡八幡宮、深川不動堂を有する“門仲”こと東京・門前仲町は酒飲みにやさしい街、昼から一杯イケる店ももちろんあり。その中で厳選の2軒をご紹介。散策の立ち寄りにぜひ。
『ビール専門 宮澤商店』おいしいビールと静かに向き合う昼下がりの贅沢
昼下がり。散歩途中に買った本を読みながらビールで喉を潤す静かなひと時。これが店主の宮澤さんが理想とする自身の店の在り方である。
タップは9つ。随時変わる種類は信頼できる造り手の味にこだわり、軽めから重厚な味わいまでバランスよくラインナップ。出身地である長野の志賀高原ビールは定番で置いているそう。
志賀高原ビール(ポーター、アフリカ・ペールエール~セッション・IPA~ 各1パイント1300円、ゆるブル・ウィート~ヘイジー・ウィートIPA~ 1/2パイント870円)
この日、最初に選んだ「アフリカ・ペールエール」は柑橘系の風味が実に爽快。細胞に染み渡るようだ。
注ぎ手の技量がダイレクトに味に直結することがビールの面白さでもある、と宮澤さんは言う。器具の洗浄から管理、ガス圧の調整、グラスの温度……すべての手間と技が詰まったこの1杯、深いなあ。
信州の鞍掛豆などをつまみに飲み比べも楽しく、2杯3杯。初夏の午後、ゆるゆると心がほどけていく。
[住所]東京都江東区富岡1-5-10 千歳富岡ビル1階
[電話]03-6458-8707
[営業時間]16時~23時、日・祝14時~22時
[休日]月
[交通]地下鉄東西線ほか門前仲町駅2番出口から徒歩1分
『ベルリンガッチョ・アリメンターリ』イタリアの美味が詰まった秘密基地、使い方は自分次第
とあるマンションの奥、そこに小さなイタリアがあるなんて誰が思うだろう。
アリメンターリとは食料品屋のこと。そう、ここは門仲で人気のイタリア食堂が始めたお惣菜やチーズ等の食品を売る店。
しかもそれらをつまみに併設のワインバーで昼飲みもできちゃう本場さながらの大人の秘密基地なのである。にやり。
プーリアなどで修業した山本シェフの料理は現地のマンマ直伝「タコとジャガ芋のサラダ」ほか目移り必至だ。チーズは専門資格を持つ店長の小林さんが厳選。ハムとの盛り合わせを頼めばワインが進まない訳はない。
お任せハムとチーズの盛り合わせ 2000円
さらに言えば小さい店なのでシェフとの距離も近く、「これどうやって作るの?」なんて会話が自然に生まれるのも魅力。ワイン等の量り売りもあるからいろいろ買って食卓をイタリア食堂にするのもアリ!
[住所]東京都江東区門前仲町1-9-7 LINKS仲町1階
[電話]03-6458-5254
[営業時間]11時半~14時、16時~23時、土・祝11時半~23時 ※日は~22時、連休最終日の月は~22時
[休日]水
[交通]地下鉄東西線ほか門前仲町駅3番出口から徒歩2分
撮影/小島昇、取材/肥田木奈々
※2024年7月号発売時点の情報です。
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