夜空にきらめく花火、緑のうず巻き、日本の夏の風物詩は数あれど、その照り、香り、味わいで心ときめかせてくれるとなれば、やっぱりうなぎ。うなぎ業界の風雲児『鰻の成瀬』。ローンチから2年経たずに店舗数200超え。全店同クオリティの関東風うな重を感激の廉価で食べられるこのチェーンの各店に違いってある!?
画像ギャラリー夜空にきらめく花火、緑のうず巻き、日本の夏の風物詩は数あれど、その照り、香り、味わいで心ときめかせてくれるとなれば、やっぱりうなぎ。うなぎ業界の風雲児『鰻の成瀬』。ローンチから2年経たずに店舗数200超え。全店同クオリティの関東風うな重を感激の廉価で食べられるこのチェーンの各店に違いってある!?
お酒だけは店ごとの個性的違いがあった!
「噂の『鰻の成瀬』で、どの支店が旨いのか調べてよ」という編集部の依頼に即答。「そんな差は絶対にない!」全国統一価格で、全店舗が同じ味を提供できるからこそのチェーンとしての快進撃だもん……と言ってはみたが、リサーチしてわかった。
ほとんどの店での提供アルコールは、瓶ビール700円、冷酒700円の2種に統一されてるが、独自のお酒の品揃えで個性を出す店もあったのだ。そんなお店の中から特におすすめの酒を提供するお店でうな重を食らってきました!
うなぎに合う黒ビールとは
『大森店』。ここには、うなぎに合う黒ビール『独歩シュバルツ』があるのだ。土用の丑の日にうなぎを食べる理由のひとつに「丑の方角を含む北の守護神の玄武の方位食が黒なので黒いものを食べるとよい」という云われがある。
『大森店』岡山のクラフトビール「独歩 シュバルツ」(800円)
土用の丑の日は言い伝え的にもうなぎと黒ビールなのだ……なんつう理屈なしでも黒ビールのコックリ苦い味わいってうなぎと合いそうだ!さぁ想像してください。その夢の組み合わせ。その想像通りの「プッハ、うんまぁ」が大森店で待ってます。
『神保町店』。なんとスパークリングワインのあるお店。イタリアのプロセッコ「ミオネット」の極辛がベビーボトルで登場。カウンターだけの店内なので、ひとり静かに自分へのご褒美的な宴をうなぎとスバークリングワインでどう?
『神保町店』スパークリングワイン「ミオネット・ブリュット」(200ml 1000円)
ドジャースタジアムで提供されている「二階堂」
『田端店』。ここには本格焼酎がある。それもドジャースタジアムのスイートで提供されている「二階堂」も。さらにお酒を頼むと枝豆がサービスでついてくる。二階堂に枝豆、さらにうな重……メジャー級に至福の時、と堪能していると、壁の張り紙に目が止まる。
「日本名門酒会『プロが選んだ鰻に合う日本酒』殿堂入り 西の関手造り純米」。ただでさえうなぎに合う日本酒の中でも殿堂入りで合う日本酒……頼まない方がどうかしてる。「最高!」と思わないヤツもどうかしている。好みの酒とうなぎを気軽に楽しむ成瀬巡り。この夏の乙です。
『田端店』「西の関手造り純米」(1合700円)
大森店・神保町店・田端店の特徴
■『大森店』
「うな重」は松2600円。岡山のクラフトビール「独歩 シュバルツ」(800円)。実は田端店で飲んだうなぎに合う日本酒「西の関 手造り純米」もこの大森店にあり。また「独歩 シュバルツ」を提供する成瀬の他店が首都圏に何軒か存在。その調査結果はウェブ(https://otonano-shumatsu.com/articles/393366)で公開中。
[住所]東京都品川区南大井3-24-8 ライオンズマンション大森第6
■『神保町店』
「うな重」は竹2200円。スパークリングワイン「ミオネット・ブリュット」(200ml 1000円)。この店は日本酒も「大吟醸 特製加茂鶴(桜花型金箔入り)」(2000円)があるなどゴージャス。行った3軒ともお新香(青カッパとガリ)とワサビ(これが旨い)は同じ
[住所]東京都千代田区神田神保町2-10-18
■『田端店』
「うな重」は梅1600円。お盆右上の黒グラス「二階堂」(麦・ロック 500円)。「西の関手造り純米」(1合700円)は熱燗も可能。酒を頼むとツマミ(枝豆) サービス。成瀬のウリに提供時間の早さがあるが、でも10分前後あるので、枝豆で呑んで待てて◎。
[住所]東京都北区田端1-16-5 コーポA・T101
取材・撮影/カーツさとう
※2024年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。