美味しいスターフルーツの見分け方 果皮にハリとツヤがあり、キズや茶色く変色したところがなく、持って重みのあるものを選びましょう。完熟しているものは、果皮が濃い黄色、またはオレンジ色に近い色をしています。 黄緑色の部分が多…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■星形です
正解:スターフルーツ
難易度:★★☆☆☆
ナシのような味わい
スターフルーツはカタバミ科ゴレンシ属に分類される常緑樹の果実です。和名では、「五斂子(ごれんし)」と呼ばれます。英語名であるスターフルーツも和名も、断面が星のようであることに由来しています。
原産地は南インドやスリランカといわれていて、主に熱帯・亜熱帯地域で栽培されているトロピカルフルーツです。
日本国内では、沖縄県、宮崎県、鹿児島県が主な産地となっています。
未熟なものは黄緑色で、熟すと全体がきれいな黄色に色づきます。水分量が多く、ナシのようにジューシーで、甘酸っぱく爽やかな風味とサクサクとした食感が特徴です。
未熟なうちは梅のような甘酸っぱい香りがして、完熟するとジャスミンのような香りになってきます。
サイズが大きめ、糖度が高めの「甘味種」と、小ぶりで酸味が強い「酸味種」の2種類があります。
生食用として店頭に並んでいるのはほぼ甘味種で、国内で栽培されているもののほとんどが甘味種です。
また、甘みがさわやかなので、サラダなどにしても美味しくいただけます。
いっぽうの酸味種は、ドライフルーツ、ピクルスやジャム、砂糖漬けなどの加工品として使われます。酸味種は輸入品がほとんどで、メキシコからの輸入品が多くなっています。
食べ方がわからないという人も多いかもしれませんね。星型の断面を生かすために横に薄くスライスするというイメージがありますが、美味しくいただくためには、縦に切って食べるのがおすすめです。
両端と三角の角の部分を薄くそぎ落とし、星型の谷の部分から中央に向けてナイフを入れ、スティック状にしていただきます。皮はむかなくてOKです。スティック状にして食べたほうが、シャクシャクとした食感を生かすことができます。
美味しいスターフルーツの見分け方
果皮にハリとツヤがあり、キズや茶色く変色したところがなく、持って重みのあるものを選びましょう。完熟しているものは、果皮が濃い黄色、またはオレンジ色に近い色をしています。
黄緑色の部分が多いものは未熟で酸味が強めです。未熟なものしかない場合は、常温で保存して全体が黄色くなるまで追熟させると甘みが増します。
黄色くなったら保存袋へ入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
スターフルーツの注目栄養素
カリウムの含有量が多く、高血圧の予防、むくみの改善効果などが期待される栄養素です。また、ビタミンCも含まれています。
注目点は、食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれていることです。
ペクチンは腸内の善玉菌を増やし、腸の調子を整える作用があります。また、体内に溜まった老廃物を取り除く、デトックス効果も期待できます。
コレステロール値の上昇抑制作用があるともいわれていて、生活習慣病の予防にもひと役買ってくれる成分です。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。