カレー座談会「ビリヤニ」と「多皿系」の魅力とは?【厳選7軒】を紹介

『ジョニーのビリヤニ 神田店』本日のビリヤニ 1500円 この日は辛さが際立つ「マトンキーマ」

多皿系カレー担当のライター・菜々山、ビリヤニ担当のライター・岡本、両記事の担当編集・戎の3人が、調査・取材の日々を振り返ります。酷暑の夏もなんのその。各自が好きな料理を担当としたとあって、新たな魅力を再認識したようです。

画像ギャラリー

多皿系カレー担当のライター・菜々山、ビリヤニ担当のライター・岡本、両記事の担当編集・戎の3人が、調査・取材の日々を振り返ります。酷暑の夏もなんのその。各自が好きな料理を担当としたとあって、新たな魅力を再認識したようです。

多皿系&ビリヤニは酷暑の夏にピッタリ

岡「ビリヤニ大好きだから、この企画を担当できてうれしかった!」

菜「私もインド料理屋でビリヤニがあれば選んだりもするけど、限定して食べ歩いたことはないなあ。最新事情はどうなってるの?」

岡「朝から並んだり、予約困難な店もちらほらあって、東京でもビリヤニ人気の高まりを肌で感じたよ」

菜「朝から並ぶ!?まじか!」

岡「『ジョニーのビリヤニ』の店主・ジョニーさんが言ってたけど、日本人が寿司と聞けば喜ぶように、インドやその周辺の国の人もビリヤニってめっちゃテンション上がる料理なんだって」

『ジョニーのビリヤニ 神田店』本日のビリヤニ 1500円

『ジョニーのビリヤニ 神田店』本日のビリヤニ 1500円 この日は辛さが際立つ「マトンキーマ」

菜「やっぱアジア人、お米大好きなんだね。でも正直、店によってそんなに味変わる?って思っちゃう」

岡「全然違うから!どれも同じように見えて、スパイスの使い方や考え方が店によって様々だから面白いんだ。和食と通じるものがあって、やっぱりお米の炊き方がかなり大事!軽いからボリュームたっぷりでもスプーンが止まらない。2キロ太っちゃったけど、悔いなし」

スパイス効果で汗!汗!

戎「僕の中で特にインパクトがあったのが『ビリヤニ大澤』ですね。スパイスの効果か食べる側から汗が吹き出してくるんです。食後はわざわざマイナス4度に指定して冷やしてあるコーラを流し込む。脳天まで冷たさがギューンと突き抜けてサウナで“ととのう”ってのはこういうことかと思いましたよ」

菜「ゲラ見て、なんで普通のコーラを載せてんの?って思ったけどそういうことか」

岡「そうなのよ(笑)。ところで菜々山さんの担当は?」

菜「ネパールのダルバートとか南インドのミールスなんかの多皿系だよ」

戎「そういや、編集部の忘年会も毎年大塚のネパール料理屋ですよね」

菜「うん、それは幹事の私がネパール料理好きだから。普段からダルバートはよく食べているけど、『ピプレー』は段違いだった」

『ピプレー』ダルバート(チキン) 2290円(夜は1800円)

『ピプレー』ダルバート(チキン) 2290円(夜は1800円) (奥の3皿のカレー、左から順に)ダルスープ 3〜4種の豆をブレンド。とろんとなめらかな舌触りだ、チキンカレー 鮮やかなスパイスの香りからコクと旨みが広がる、タルカリ 旬の野菜のカレー風味炒め、(おかず、時計回りに)アチャール、特製ソース 甘みと辛さのトマトソースでご飯やおかずとの相性良し、青菜炒め、スパイスチキン タンドール釜で香ばしく焼き上げている、ニンジンとマスタードの和え物、キュウリのゴマとレモンの和え物 レモンの酸味を効かせた爽やかな味わい、(中央)バスマティライス

岡「へえ、どういうところが?」

菜「すごく繊細&上等。よく行く近所の店を例えるなら大衆食堂って感じだけど、ここはホテルとか高級店の味」

戎「しかもネパール人スタッフのサービスもホテル並み。日本語通じるどころか、敬語まで使ってくれてましたよ」

岡「初めてネパール料理に触れるって人でも安心だね」

菜「そうなの。あと他に紹介している4軒はインド系。『ゼロワンカレー』は、副菜がたくさん付くから混ぜて食べる楽しさたっぷりだし、はたまた『月と亀』は毎日でも食べたくなるような優しさ。新店の『すぱいし家』はカレーも抜群だけど、スパイシーな一品料理がこれまた旨いしアルコールも豊富。今年の忘年会は、ここでやろうかな」

『すぱいし家』選べるカレー3種盛り 1848円(昼は1300円)

『すぱいし家』選べるカレー3種盛り 1848円(昼は1300円) カレーは7種類からチョイスできる (カレー左から)完熟トマトのプローンマサラ エビとトマトで濃厚なコクに、復刻 甘くない大人のバターチキン、辛口マトンブーナ マトンはホロホロで黒胡椒の香りと刺激もたっぷり、(手前の皿:奥)野菜のバジ この日はピーマンとジャガイモのスパイス炒め、(右)パラタ 香ばしくもっちり。カレーとの相性も◎、(手前)バスマティライス、(左手前)オニオンピクルス 食感のアクセントにも、(ライス上)パパード、(左)アチャール

スパイスは薬膳

戎「本場感でいうと『タンジャイミールス』ですね。多皿系もどの店も全然違うタイプが出揃いました」

岡「南アジアに負けないくらい暑くなった日本の夏には、スパイスが効いてて、しかも油分少なめのビリヤニとかダルバートとかミールスがよく合うんじゃないかと思う」

戎「ホントそう。しかもスパイスは薬膳ですし、身体にも良さそう。みなさんもぜひ」

撮影/西崎進也(ジョニーのビリヤニ)、撮影/小島昇(ピプレー、すぱいし家)、文/菜々山いく子

2024年9月号

※2024年9月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「なんと総重量「4キロ超」…!秋葉原の《デカ盛り》を食べ歩きしたら想像以上にヤバかった」では、聖地と言われるアキバのデカ盛りの味、食べ応えを覆面調査隊が実食レポートしています。

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

【注目】今知るべき至高のビリヤニ店4選  そもそも「ビリヤニ」ってなんだ?

朝ごはんで“世界旅行” 『WORLD BREAKFAST ALLDAY 銀座店』のワンプレートで「世界を知る」

日替わりのクラフトビールはほぼ全都道府県のブルワリーを網羅! 東京駅ナカ『ヌードルハウス ランドリー』でアジアンなつまみとペアリング

『マツコの知らない世界』で「台湾夜市の世界」特集 『おとなの週末』おススメの「台湾料理」情報をご紹介!

おすすめ記事

“タワマン”の日本初の住人は織田信長だった? 安土城の「天守」ではなく「天主」で暮らした偉大な権力者の野望

芝浦市場直送の朝締めホルモンは鮮度抜群 高円寺『やきとん長良』は週末の予約は必須

不思議な車名の由来は「ブラックボックス」 ”ミレニアム”に鳴り物入りでデビューした革命児の初代bB 

大分県に移り住んだ先輩に聞く(2) 移住でウェルビーイング「移住とはコミュニティの中でその想いを受け継ぐこと」

収穫を感謝する「加薬うどん」 美智子さまと雅子さま夫妻で交わす大切な重箱

講談社ビーシー【編集スタッフ募集】書籍・ムック編集者

最新刊

「おとなの週末」2024年12月号は11月15日発売!大特集は「町中華」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…